近現代中国考

総括 ~結局、韓国とは何か~

昨今、国際社会におけるインドの存在感が増しています。

少し前にも触れましたが、パレスチナ自治政府にまで赴き、ガザ地区実効支配組織ハマスとの絶縁を促す一方、中国のインド洋進出に対抗し、併せて中国からアフリカ大陸への航路を遮断するため、セイシェルに接近するなど、精力的に外交活動を実行しています。

その後も、イランと首脳会談を開催していますが(記事1)、両国間に広がるパキスタン(イスラム教スンニ派国家)は、ヒンズー教が多数派のインドにとっても、厄介な存在です。

どちらかと言えば、親英国王室寄りのパキスタンですが、政情が不安定なため、何時政変が起きても不思議ではなく、同じく反トランプ親英国王室系のイランとしても、全幅の信頼を寄せることが出来ません。

インドとすれば、パキスタンは如何に転んでも反印であることに変わりはなく、イランの現体制が崩壊した後も睨んで、インド洋における日米の代貸しとして、その立場を確立すべく、一時的にイランと手を組みました。


そのインドが、中国が提唱する一路一帯構想を歓迎する筈がなく、日米更に豪州も巻き込んだ形の「インド洋、太平洋一体化」を推進する立場にありますが(記事2)、ここに欠けているのはロシア、一路一帯構想では、シベリア鉄道が外されていますから、同国としても黙認できる訳がありません。

すなわち、


「中国→中央アジア→欧州→アフリカ→中国」


が、海路と陸路を一体化した一路一帯構想であるとすると、


「米国→日本→(北朝鮮)→ロシア→中東(イスラエル、サウジアラビア)→インド洋→東南アジア→米国」


と言うのが、その対抗策です。

換言すれば、一路一帯構想は中国と欧州だけで遂行する必要があり、それでは実現は無理です。


対米貿易摩擦も辞さずと強がっている文在寅大統領ですが(記事3)、所詮は蟷螂の斧、今に世界中から袋叩きに遭って潰されます。

その前に、腸に金塊を隠して密輸せざるを得ない自国民に思いを致し、己の不精と不実を責めるべきではないでしょうか、それが国家元首です。(記事4)

韓国系財閥が軒並み変調をきたしているのも、最早周知の事実、最後の牙城とも言うべきサムスンの、唯一の稼ぎ頭たる半導体事業に逆風が吹いている現実を、日経も頻りに報じる様になりました。(記事5、記事6)

韓国の財閥と公企業(公社)を分けて、それぞれ規模の順に列挙しますと、


財閥:サムスン、現代自動車、SK、LG、ロッテ、ポスコ、現代重工業、GS、韓進、ハンファ

公企業:電力公社、土地住宅公社、道路公社、ガス公社、石油公社、水資源公社


つまり、韓国では、公務員になるか、公企業に就職するか、財閥系企業に採用されるか、労働組合員にならない限り、浮かばれないのです。

そして、公企業は政府系金融機関の融資が止まれば終わり、韓国政府の国債は原則外貨建て(ドル、円他)ですので、海外の投資家が購入してくれないと借り換えが不可能となります。

財閥も状況は同様ですが、問題を抱えていない財閥を見つけるのが難しいくらいの惨状、長持ちすると考える方が、どうかしています。


韓国とは一体何なのか、その前に韓国人の認識では、


華夷秩序:中国→韓国→日本

近代化(先進国):日本→韓国→中国


ですが、これって都合は良いものの、精神分裂になりませんでしょうか。


次回でケリをつけます。

(続く)

記事1)インド、イランが首脳会談
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/295627

記事2)日米豪印で「共同インフラ計画」中国に対抗 豪紙報道
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27094020Z10C18A2FF2000/

記事3)韓国大統領、米副大統領に緊急輸入制限の解除要請
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2709417019022018FF2000/

記事4)金塊加工、腸に隠し密輸
https://jp.reuters.com/article/idJP2018022001001786?il=0

記事5)好調半導体に異変、iPhone X減速響く 一部は1割安
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27057900X10C18A2EA2000/

記事6)サムスン、有機EL減産 iPhoneX減速で4割
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27093780Z10C18A2MM8000/

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# by 4_kokintou | 2018-02-20 19:04 | Comments(0)

また中国に戻って…

寄り道はしたくないのですが、情勢が急展開するものですから、特定の事柄に拘っていられません。

ご寛恕の程を。


米商務省が鉄鋼とアルミ製品への輸入関税引き上げを提唱(記事1)、面白いことに、全米鉄鋼輸入量の2%しか占めていない中国が敏感に反応、同じく5%の日本は静観の構えと、対照的な動きを見せています。(数字は2018年2月18日付日本経済新聞朝刊より)

その様な中国が何故、報復措置までちらつかせて反発するのか、おそらくカナダ(同16%)やメキシコ(9%)を介して、迂回輸出しているからと思われますが、それでは中国はどの様な対抗策を米国に打ち出せるのか、甚だ心許ないものがあります。(記事2)


今の中国指導部、少なくとも習近平国家主席とその取り巻きは、無力感と失望感に襲われているのではないか、それ程の閉塞状況に置かれています。


シカゴ証券取引所買収の案件は、トランプ政権から肘鉄を食らわされ(記事3)、南シナ海の領有権を巡って反目するフィリピンとベトナムには、米空母カール・ビンソンが寄港(記事4)、南アフリカ共和国では親中派大統領が退陣し(記事5)、インド洋の島国モルディブで親中派と親印派の権力闘争が表面化する一方、インドはセイシェルを抑えて中国とアフリカの繋がりを断とうとしています。(記事6)

その甲斐あってか、エチオピアでは親中派大統領の追い落とし工作が表面化(記事7)、北京大学を卒業した筋金入りの中国贔屓が矢面に立たされています。


そりゃあ、人心も習近平体制から離れますね、問題山積なのに、何一つ手を付けないのですから。


「一強」も「核心」も嘘、自画自賛しないと誰も褒めてくれませんから。

(続く)

記事1)米商務省、鉄鋼・アルミの輸入制限を提言 日本も含む
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27050960X10C18A2000000/

記事2)中国、報復措置を警告 米が鉄鋼など輸入に関税検討
https://www.cnn.co.jp/business/35114870.html

記事3)米 中国財団のシカゴ証券取引所の買収を却下
http://japanese.cri.cn/2021/2018/02/18/161s269877.htm

記事4)米空母寄港 比越に
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2706467018022018FF8000/

記事5)南アフリカランドの動向を左右する中国経済の行方
http://www.docbiotechnology.info/zarfx-china.html

記事6)インドがセイシェルに軍事拠点、中国の進出拡大に対抗
https://www.cnn.co.jp/world/35114915.html

記事7)大規模な政治犯釈放、首相の電撃辞任…エチオピアが非常事態宣言
http://www.afpbb.com/articles/-/3162860?cx_position=1

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# by 4_kokintou | 2018-02-19 22:58 | Comments(0)

承前其の3 ~結局、韓国とは何なのか~

中国で、鳥から人に感染した鳥インフルエンザの発症例が初めて確認されました。(記事1)

春節(旧正月)休暇明けの上海株式市場(2月22日再開)に悪影響を及ぼさなけば良いのですが。


北朝鮮には至れり尽くせりの姿勢で応じた文在寅韓国大統領、使節団や応援団の滞在費用まで丸抱えですが(記事2)、国連の対北朝鮮制裁決議に違反するかどうか以前に、これはあくまで「表金」である点に留意すべきです。

実際は、一桁乃至二桁多いと想定されます。

それでいて、日本に対しては高飛車な態度を崩さず(記事3)、それはそれでご随意にと申し上げるしかありませんが、「新北反日」を主張すれば国内世論の支持は得られ、国際世論も不問に処してくれると考えているとすれば、それは大きな間違いです。

各国共に五輪休戦だから黙っているだけで、頼りの北朝鮮からも目を剥く様な請求書を送られ、挙句に「手の平返し」や「卓袱台返し」を喰らうことは間違いなく、その折に誰も味方になってくれない事態に追いやれると思われます。


兎に角、韓国の理屈は、国際社会の常識の極北に位置することが、文在寅大統領にはどうしても理解出来ません、脳内鎖国に陥っていますから。

例えば、ロッテ財閥の御曹司に実刑判決が下りましたが(記事4)、文在寅政権の正体が「財政公労複合体」のい利益代弁者であるとの現実を踏まえれば、早晩、恩赦で無罪放免とするか、上級審で執行猶予を付けて即日釈放するか、何れかの措置を講じる筈ですが、こんな依怙贔屓は韓国以外で通用しません。

政敵たる李明博元大統領に対しては、側近を逮捕する一方、本人には平昌五輪歓迎式典に招待状を送付、何のことはない、一般人扱いして辱しめ、悦に入りたかっただけの話です。(記事5)

但し、同じ「財政公労複合体」に属するため、牢獄行きだけは免除、その代わりに屈辱を与えた訳で、大統領の器の小ささが際立つ一件です。


その文大統領に対する国際社会の「制裁」は、既に始まっています。

そもそも進歩主義的左翼を標榜する要人は、文在寅氏に限らず、自国軍の兵力削減を公約に掲げますが(記事6)、実は縁故採用や情実人事で人件費が膨らみ、必然的に大きな政府を志向せざるを得ず、それでは財政赤字が制御不能になるので、軍事費削減で帳尻を合わせているだけで、誰も地域の平和を信じてはいません。

韓国の場合、北朝鮮が緊張緩和に応じて初めて、軍縮が可能となるのですが、相手が軍拡で威嚇しているのに、軍事予算を削るのは、己とその一族郎党の私利私欲以外の何物でもありません。

そんな韓国に対する制裁第一弾がGMの工場閉鎖(記事7)、トランプ政権に恩を売っておいた方が遥かに得策ですから、撤退に躊躇はありません。


そろそろ本題に入っても宜しいかと思われます、韓国とは何か、答は「近代にも到達できず、前近代にも戻れない、精神分裂症」です。

(続く)

記事1)鳥インフルH7N4型、中国で人への初感染確認 香港当局が注意喚起
http://www.afpbb.com/articles/-/3162623?cx_position=3

記事2)韓国、2億8千万円支出へ 平昌五輪 北朝鮮の滞在費肩代わり
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26891570U8A210C1FF2000/

記事3)韓日首脳会談、慰安婦問題で平行線
http://japanese.cri.cn/2021/2018/02/10/147s269677.htm

記事4)韓国ロッテ会長に実刑判決 朴・前大統領への賄賂認定
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2684682013022018MM8000/

記事5)平昌五輪:李明博元大統領、一般人としてレセプション出席
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/10/2018021000611.html

記事6)韓国軍の兵力削減計画のなぜ…大統領公約だが北の脅威にどう対応
http://www.sankei.com/west/news/180211/wst1802110001-n1.html

記事7)韓国GM、群山工場閉鎖
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2686459013022018FFE000/

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# by 4_kokintou | 2018-02-16 20:28 | Comments(0)

この辺りで、中国に話題を戻して

3月5日開幕の全人代を前に、かつて政治局員ににまで上り詰めた孫政才元重慶市党書記の起訴が話題になっていますが(記事1)、扱いは遥かに小さいですが、意味合いと言う点ではむしろ、こちらの方が看過出来ないと思われるのが、「ネットの帝王」の失脚です。(記事2)

件の人物に就いては不案内ですので、詳らかには申せませんが、党中央サイバー部門を牛耳っていたのは李長春と周永康の両「長老(元老)」、この内、後者は失脚していますので、李長春「前」党中央精神文明建設指導委員会主任を狙った粛清とも考えられます。


ところで、春節(旧正月)休暇を迎えた昨今、「核心」「一強」習近平同志は、何をされているかと言うと、おそらく子飼い軍閥の「縄張り」に近いからでしょう、四川省に立ち寄っています。(記事3)

旧暦の年末年始は本拠地で過ごそうと言う魂胆なのでしょうが、暗殺や政変に対する恐怖心も見え隠れする印象を持つのは、小誌だけでしょうか。

そのため、日本との取り決めに基づいて、英国が軍船を南シナ海に派遣しても(記事4)、不快感の表明でお茶を濁すだけです。

今回の一件は、メイ英国政権が「親日親米」であり、同時に「反英国王室反中」であることを物語っています。


歴史を紐解けば、中国人が戦場に於いて最も恐れるのが、英国であることは論を俟ちません。

1840年の阿片戦争以降、戦勝は皆無、完膚なきまでに叩きのめされています。

日本も内心怖いし、ロシアだって叶わない、米国も及ぶ訳がないと言うのが本心でしょうが、日本に対しては戦勝国の位置づけですし、ロシアは旧ソ連崩壊後、ここまではアジアにおける影響力が低下しています。

米国に就いても、オバマ前政権が「G2」とおだててくれたので、気後れはしていませんが、本当に身の毛がよだつ程に恐怖を感じるのは、英国人に対してだと考えられます。


かねてより訝しく思えてならないのですが、共産主義中国は英国王室(エリザベス女王)と親和性が強い感が否めません。

あらためて、阿片戦争以降の歴史の真相に思いを馳せる必要があると思われますが、一つだけ言わせて貰いますと、1840年は「中国(清朝=大清)が、西欧列強の雄たる大英帝国なる近代と遭遇した年」であって、決して、中国そのものが近代の一歩を踏み出した時ではないと言うこと、従って今に至るも中国は前近代に留まっている、この事実を想起する必要があると思われます。

(続く)

記事1)中国、前重慶市トップを起訴 全人代前に引き締め
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2684563013022018FF2000/

記事2)前宣伝部幹部の党籍剥奪=「ネットの皇帝」、収賄容疑-中国
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018021301246&g=int

記事3)習主席、春節を前に四川省視察
http://japanese.cri.cn/2021/2018/02/13/147s269770.htm

記事4)英艦、南シナ海航行へ=中国に権利主張-豪有力紙
http://www.afpbb.com/articles/-/3162259?cx_position=17

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# by 4_kokintou | 2018-02-15 21:43 | Comments(0)

承前其の2 ~結局、韓国とは何なのか~

文在寅大統領を聡明ではないと判断せざるを得ない理由の一つに、窓口を絞ってしまった点が挙げられます。

例えば、中国は「保険」として、殺害された金正男氏(金正恩委員長の異母兄)の遺族を保護していますが、これは北朝鮮で政権転覆が起きそうな場合に送り込む「手駒」です。

ところが、今回の会談で、南朝鮮(韓国)の窓口は文大統領自身、北は金委員長かその実妹に限られてしまいました。

韓国側がそれ以外の窓口に接触することは、北朝鮮に対する背信行為と看做されても仕方がありません。

自分で首を絞めて、何が望みなのでしょうか。


それに比べ、北朝鮮の「万景峰外交」は見事です。

ウラジオストクで寄港を拒否され、燃料切れを理由に救難信号を発したのは「初代」万景峰号(記事1)、楽団員を乗船して韓国の港に接岸したのは、「二代目」万景峰92号、別の船舶ですが、「二代目」の方も韓国に対して燃料を要求していました。

ところが突然、要求を撤回して帰国(記事2)、ロシアに向かった「初代」もそうですが、十分な燃料を搭載していました。


そもそもウラジオストクまでは文字通り指呼の間、燃料不足になる訳もなく、「初代」の救難信号は「二代目」の要求の前触れだったと思われます。

「二代目」の入港を受け入れた段階で、韓国は独自制裁を自ら破ることになったものの、これは国際社会の信義に反するとは言え、ギリギリで国際法に違反しません。

ところが燃料を補給すれば、国連の対北朝鮮制裁に抵触しますから、韓国側としては呑める話ではありませんが、言うことを聞かなければ使節団を初め選手団も引き揚げかねません。

詰まる所、相応の代償を示す必要があり、北朝鮮側の期待通りか、それを上回る「慰労金」が韓国側から手交されたとみるのが妥当です。


以前、英国に滞在していたとされるタクシン(元タイ首相)・インラック(前タイ首相)兄妹、北京に移動したと思ったら(記事3)、今は東京に現れたとの由(記事4)、英国王室の「手札」を引き受ける受け皿と言えば、日本では皇室関係しか有り得ません。

では何故、安全なロンドンを離れ、北京経由東京に出張ったのか、タイの現軍事政権が、民主化復帰選挙を先延ばしにしていることもありますが、日米も参加する大規模合同演習(参加国29)を牽制する意味合いもあります。(記事5)

それにしても、オバマ前大統領の、タクシン・インラック兄妹に対する肩入れは尋常ではなく、記事から明らかな様に、軍事政権に対し極めて冷淡です。


英国女王陛下の傀儡、それがオバマ前大統領の正体です。

(続く)

記事1)万景峰号、ロシアが入港拒否 燃料切れで救難信号
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26513290T00C18A2000000/

記事2)万景峰号、突然の帰国…韓国への燃料要求を撤回
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180211-OYT1T50024.html

記事3)タイ前首相、北京滞在か メディア報道
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2680151011022018000000/

記事4)「インラック前首相は日本に滞在」 タイ副首相が言明、目的は不明
http://www.sankei.com/world/news/180212/wor1802120043-n1.html

記事5)タイで大規模合同軍事演習始まる=日米など29カ国、1万人以上参加
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018021300762&g=int

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# by 4_kokintou | 2018-02-13 22:06 | Comments(0)

承前 ~結局、韓国とは何なのか~

楊国務委員が、ティラーソン国務長官に続いて、トランプ大統領とも会談(記事1)、米国大統領が中国国務委員と面談するするのは相当異例の出来事、国務委員が李克強首相の特使であるとの前提に立てば、今回の打ち合わせで、相当突っ込んだ話し合いがなされたと推測しても差し支えありますまい。

議題は勿論「習近平引退(失脚)」、米国は今後、「習近平の中国」に益々強硬な姿勢で臨むことになりますし、国内では李首相が景気緊縮策を強化しつつ、対外的にも軌道修正を図る筈です。

李首相がインドネシア外相と協議したのも、親「習」派の同国大統領に翻意を促すため(記事2)、具体的にはインドネシア版新幹線の案件で、中国から日本に乗り換えろと迫っているのです。

河野外相がシンガポールに赴き、リー・シェンロン首相と会談したのもその一環で、東南アジア系華僑の老舗兼元締めと言えば、やはりリー・クアンユー(李光耀、個人)一族、その跡継ぎに対し、習近平派にはこれ以上、入れ込むなと警告を発しているのです。

中国の対米黒字が過去最高を更新した事実も(記事4)、米国は看過しないでしょうし、米中間では貿易摩擦が問題化するのは必至、駐豪米大使に海軍大将を指名したのも(記事5)、親「習」派から親米に寝返った豪州現政権が、再び心変わりしないための睨みです。


対する習近平国家主席とその取り巻きですが、することが「幼く」て「可愛い」です。

中国初のステルス戦闘機が実戦配備されたとの由、所属部隊が不明だそうですが(記事6)、習国家主席が北京周辺に駐屯させている、子飼い部隊の秘密基地以外に有り得ません。

ですが、その性能を額面通りに受け取ったとしても、日米露(それに英)の技術からはかけ離れていますので、実戦になれば使い物にならないでしょう。

要は、国内の政敵に対する虚仮脅しです。


今回の「五輪外交」を通じて、文在寅大統領の稚拙な政治感覚が露わとなりました。

平昌五輪とは畢竟、己の功績を誇示するための道具、謂わば「南朝鮮(韓国)版国体」に過ぎず、その開会式は出来の悪い紅白歌合戦でした。


極めつけは、北朝鮮使節団への厚遇、ここで韓国は致命的な過ちを犯しました。

まず北朝鮮は国連から度々経済制裁を受ける「ならず者国家」、その使節団に文大統領自らが面談するだけでも、国際社会からすれば立派な裏切り行為ですし(記事7)、相手は立法府の長(金永南最高人民会議常任委員会委員長)と、金正恩委員長の実妹とは言え朝鮮労働党中央委員会宣伝扇動部副部長(金与正女史)に過ぎない人物です。

南北朝鮮の数少ない共通点は、「男尊女卑」であること、そして「序列」を大切にすること、金永南氏は金正恩委員長より格下ですし、兄(金正恩)は妹(金与正)より上の存在です。

とすると、


金正恩>金与正・金永南=文在寅


の式が成り立ちますから、韓国大統領は北朝鮮の「三代目」より下座に位置することになります。

であれば、文大統領が今後訪朝するとすれば、それは外遊ではなく朝貢、北朝鮮が宗主国です。

しかも訪朝の「条件を整え」るのは韓国側の責任、大統領が明言してしまいましたから。


本来の宗主国たる日米が警戒を強める中、今回、北朝鮮に対し下手に出たことで、「文在寅の韓国」の立場は、「彼方立てれば此方が立たぬ」状況に追いやられてしまいました。

(続く)

記事1)トランプ米大統領、楊潔チ国務委員と会見
http://japanese.cri.cn/2021/2018/02/10/147s269675.htm

記事2)李首相、インドネシア外相と会談
http://japanese.cri.cn/2021/2018/02/09/241s269673.htm

記事3)河野外務大臣のリー・シェンロン・シンガポール首相表敬
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_tkono/page1_000481.html

記事4)米貿易赤字9年ぶり高水準 17年、対中国が過去最大
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26613280W8A200C1FF2000/

記事5)トランプ氏、豪大使に太平洋軍司令官指名 対中強硬派
https://www.asahi.com/articles/ASL2B22SBL2BUHBI00B.html

記事6)中華ステルス戦闘機「J−20」が実戦配備、部隊名などは未公開
http://www.recordchina.co.jp/b569170-s0-c10.html

記事7)北朝鮮、韓国大統領に訪朝招請 文氏「条件整えて実現」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2679102010022018EA4000/



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# by 4_kokintou | 2018-02-12 20:22 | Comments(0)

結局、韓国とは何なのか

世界的全面安の様相を呈する国際株式相場ですが、目を引くのが上海市場の下げ足の速さ、買い支える原資が無いのか、その意思も無いのか、おそらくその両方だと推測されます。

「金の切れ目が縁の切れ目」と言われますが、それを地で行っているのがインド洋の楽園モルディブ、中国からの支援で政権を維持していた大統領派に対し、親インド(=親日親米)の野党側が反旗を翻し、非常事態宣言が発せられるに至っています。(記事1)

札束に物を言わせ、多数の労働力を送り込んで現地経済を掌握する手法の大前提は、金品を潤沢に送り込むことです。

資金や物資が供給出来る限りは、親中派政権も安泰ですが、それが滞ってくると、横柄な中国人の態度も相俟って、反中感情が爆発します。

その典型例がモルディブで、一事が万事と考えれば、アジアやアフリカの親中国は軒並み、政権が転覆するか、反中に寝返ることになります。


台湾旅行法案の審議を進めている米国議会に対し、中国外務省が「強い不満」と「断固反対」の意向を表明していますが(記事2)、これも例によって口先抗議になる筈です。

先日、台湾を襲った地震の件でも、台湾当局は中国を含め世界からの支援を謝絶しつつも、日本に限ってはその探査技能を理由に救助隊を受け入れています。(記事3)


日台関係は事有る毎に、民間主導型で関係を深め、安倍総理が哀悼の意を表明するに至りましたが(記事4)、総理がその文面の中で「総統」の肩書を用いたことに中国が反発(記事5)、日米から袋叩きに遭っている様が目に浮かびます。


五輪休戦の感もある現状ですが、中国の春節休暇(旧正月休暇)が終われば、上海や香港の株式市場は大荒れの局面を迎えるでしょうし、その衝撃を真っ先に受けるのが、南朝鮮(韓国)です。

同国の政局を眺めていると、よくぞそれだけ政争に体力と知力を浪費出来るなと感心してしまいますが、御曹司が執行猶予刑で即日釈放になったサムスン財閥、今度はその父親(=創業者)が標的となっています。(記事6)

心臓発作を起こした2014年以降、意識不明の重体な筈なのですが、表向きは健常者であるため、病気を理由に捜査の中断を求めることが出来ません。

サムスン財閥にしてみれば、一難去ってまた一難の印象を受けると同時に、警察と検察、更に軍部は、朴槿恵前大統領の影響力が強く、文在寅大統領は掌握し切っていないとの小誌見解を裏付ける一件ではないかと推察されます。

ですから、李明博元大統領の疑惑追及は、現大統領と前大統領の妥協の産物の可能性も否定出来ません。(記事7)

汚職叩きで手柄を立てたい文大統領が、朴前大統領に取引を持ち掛けたのではないか、そう考えられる訳です。


そして今注目の北朝鮮、留意すべきは、プーチン露大統領が金正恩委員長を評価している事実(記事8)、更には金委員長が着々と地盤固めを進めている点です。(記事9)

前者は、後見人としてロシアがついていることを表し、後者からは、世代交代を進めながら、厄介者を排除している様子がうかがえます。

(続く)

記事1)モルディブ政治混乱、大統領が中国に特使 野党はインドに支援要請
https://jp.reuters.com/article/maldives-politics-idJPKBN1FT0DE

記事2)米国に台湾関係法案の審議停止を要求=外務省
http://japanese.cri.cn/2021/2018/02/09/241s269664.htm

記事3)日本特別扱いに中国反発=台湾地震の救援めぐり
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020900230&g=pol

記事4)蔡英文総統、安倍首相からのお見舞いに感謝 日本の専門家は現地入り/台湾
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201802080006.aspx

記事5)中国、「総統」使用に抗議=台湾地震の安倍首相メッセージ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020901347&g=pol

記事6)韓国サムスン電子の李健煕会長に脱税の疑い─警察=聯合ニュース
https://jp.reuters.com/article/samsung-lee-accounts-idJPKBN1FS0F1

記事7)李元大統領への捜査、不可避に=情報機関の裏金上納で-韓国
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020501026&g=int

記事8)プーチン大統領:教養のある金正恩氏が勝利、核兵器めぐる「勝負」で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-01-11/P2EKEZ6TTDS001

記事9)金正恩氏側近、党核心ポストに
https://userconf.exblog.jp/entry/?draftid=2228257

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# by 4_kokintou | 2018-02-09 21:57 | Comments(0)

役者が揃った平昌

楊国務委員が2月8日から二日間の日程で訪米(記事1)、ティラーソン国務長官と会談の予定、難儀な国で開催される五輪開会式より、こちらの方が余程、政治的意味合いが重いかも知れません。

楊国務委員は外交部(外務省)の叩き上げ、本来ならば「一丁上がり」なのですが、今もって実務に携わっているのは異例です。

李克強首相の指示に従っていると思われ、対米外交の窓口は、今後も李首相と楊国務委員が担当することになるかも知れません。(全人代は3月5日開幕)


トランプ大統領の核戦略見直し発言に対し、今回も中国外務省は「断固反対」と口先抗議に終始(記事2)、政協会議出席者と面談している場合ではないと考えられますが、如何でしょうか、習近平国家主席殿。

中国経済が変調をきたしていることは、昨今の上海株式市場の動向からもうかがえますし、為替相場でも人民元が反転して弱含みで推移しています。(記事3)

政治面でも経済面でも無為無策に留まる習国家主席を、国内外世論が呆れて愛想を尽かしているのかも知れません。

おそらく外貨準備高が増加していると言う発表も嘘で、上海市場を買い支える余力も残っていないと解釈するのが妥当とみられます。


余程、ドルをしこたま献上したのが効いたのか、金正恩委員長の実妹が訪韓、文在寅大統領との会談にも応じる模様で、大統領も鼻高々でしょうが、大きな代償も払うことになりそうです。(記事4、記事5)

経済的支援を制裁の骨抜きを求めて来るのは確実(それから米韓合同軍事演習の中止)、或る程度の言質を取ってからでないと、弱みだらけの相手に手を貸す真似は致しません。

付言しますと、90歳になる金永南氏は、金正恩委員長にとって煙たい存在でしかなく、早ければ訪韓中にも、遅くとも帰国後速やかに「処分」されるのではないかと推測されます。(記事6)

つまり、今回の訪韓団の団長は委員長の妹、文大統領には弱みに付け込んで要求を上積みするのが目的、本当に接触したいのは日米の関係者です。

ですから、日(安倍総理)米(ペンス副大統領)北朝鮮(金与正朝鮮労働党政治局員候補)が同じ時期に同じ場所に滞在するのも、真意はそこにあります。

併せて、文大統領の韓国を、どうしようもない窮地に追いやることが狙いです。

北朝鮮の要求を呑めば呑むほど、国際社会で孤立し、危急の際に誰も助けには来ません。

その「危急の際」は刻々と近づきつつあります。

従って、北朝鮮が脅し役、日米が睨みを利かせて締め上げる側、見事な連携です。

(続く)

記事1)楊潔チ国務委員が訪米へ
http://japanese.cri.cn/2021/2018/02/06/147s269506.htm

記事2)米の「核態勢見直し」に反対=中国
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020400275&g=use

記事3)中国人民元が急落、2015年の実質切り下げショック後以来の大幅安
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-08/P3TI3M6KLW0701

記事4)金正恩氏の妹訪韓へ 北朝鮮、「破格」派遣で融和演出
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2664028007022018MM8000/

記事5)韓国の文大統領、金正恩氏の実妹と10日に会見へ
http://www.afpbb.com/articles/-/3161680?cx_part=top_category&cx_position=2

記事6)北朝鮮、序列2位の金永南氏を平昌に派遣
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26517830V00C18A2MM0000/


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# by 4_kokintou | 2018-02-08 21:55 | Comments(0)

金正恩委員長から観た平昌五輪

それにしても、何故こんなに「口先国家主席」や「格好つけ大統領」ばかりが、国際政治の舞台に居座っているのでしょうか。

その格好の例がマクロン仏大統領、早々に平昌五輪への出席を表明していたにもかかわらず、風向きが悪くなると、何時の間にやら自らは欠席(記事1)、代理で済ませる話でもないでしょう。

この人物には「フランス版細川護熙」の称号を奉りたいと思います、「同鳩山由紀夫」でも構いません、取り柄は「気位」と「血筋」だけで、能力も勇気も品格の欠片すらありません。


元旦の演説に文在寅大統領が食いついた瞬間、金正恩委員長は内心、ほくそ笑んだと考えられます。

中国では邪険に扱われ、日米の心証を害し、平昌五輪もこのままでは赤字だけが残り、汚点になりこそすれ功績にならない、そんな八方塞がりだった文大統領にとって、金委員長の発言は、干天の慈雨だったかも知れません。

ですが、先に手を出した方が負けなのは誰の目にも明らか、完全に足元を見られてしまいました。


金委員長の当面の対韓戦略は、次の通りだと思われます。


「平昌五輪に参加する代わりに、前金で袖の下を出させる。滞在費等も全て南朝鮮(韓国)持ち」

「そのための根回しは全て韓国に押し付ける」

「対北朝鮮制裁措置をなし崩し的に解除させる」

「そして、どこかの時点で手の平を返す(卓袱台返しをする)」


文大統領がバッハIOC会長の籠絡に努めたのは、何が何でも例外規定で北朝鮮の参加を認めて貰うため、日米露首脳なんて構ってはいられなかったのです。

但し、北朝鮮とIOCに金をばら撒くには、財閥に出資して貰わねばなりません。

という訳で、一審(地裁)で実刑を受けたサムスン電子の御曹司を、早急に控訴審を結審させて、執行猶予付きの実刑で、即日釈放した訳です。(記事2)


万景峰号の寄港を認めさせたのは勿論、制裁形骸化の一環(記事3)、これで北朝鮮に対する国際世論が軟化するなんて甘いことは考えていないでしょうから、韓国への風当たりが強まる方向に仕向けるのが狙いです。

分かり易く言えば、北朝鮮はこれ以上、評価は悪くならないけれど、韓国はこれで評価が地に墜ちると踏んでいる訳です。


従って今後の焦点は、「どの時点で、どの様な口実を以って、北朝鮮が韓国に難癖を付けるか」に集まります。

文在寅政権としては、北朝鮮に対し粗相のない様にと配慮している筈ですが、「粗相」の決定権は金委員長にあり、北朝鮮側に言わせれば、既に韓国は粗相を犯しています。


「軍創建日(2月8日、平昌五輪開会式前日)を新設し、その日を祝う軍事パレードに対し、批判的な発言を容認している(共産主義国家では、報道機関も党の指導下にありますから、その考えに従えば韓国は不誠実との結論になります)」(記事4、記事5)

「神聖にして親愛なる金正恩委員長の写真を焼き捨てた」(記事6)

「米帝と合同軍事演習を実施するとは以ての外」(記事7)


既に北朝鮮は、南北合同行事を中止し(記事8)、上述の様に軍事的圧力を加えていますが、それ以外に北朝鮮には、幾つかの「切り札」があります。

ミサイル発射、核実験、それに「大会直前乃至期間中の選手団引き揚げ」です。


北朝鮮の最終目的、それは日米露に「韓国とはこれ以上付き合っていられない」と思わせること、それを分かっていて安倍総理もペンス副大統領も訪韓するのです。

(続く)

記事1)開会式にフランスは外相、スポーツ相派遣 大統領会談で伝える
http://www.sankei.com/world/news/180120/wor1801200009-n1.html

記事2)韓国・サムスントップに猶予刑=前大統領への贈賄控訴審
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020500733&g=int

記事3)6日夕に韓国入り=北朝鮮芸術団、「万景峰」で
https://www.jiji.com/jc/pyeongchang2018?s=news&k=2018020501233

記事4)2月8日を「軍創建日」に=五輪直前に軍事パレードか-北朝鮮
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012300297&g=prk

記事5)軍事パレード批判に反発=「慶事を悪用」と北朝鮮
http://www.afpbb.com/articles/-/3161070?cx_position=7

記事6)金正恩氏の写真焼却に反発 北朝鮮、五輪で揺さぶり
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26031370T20C18A1FF2000/

記事7)米韓軍事演習、平昌五輪後に実施なら北朝鮮は静観せず=外相
https://jp.reuters.com/article/northkorea-missiles-usa-statement-idJPKBN1FM0BU

記事8)北朝鮮、南北合同行事を中止 韓国メディアが「北を冒涜」
http://www.afpbb.com/articles/-/3160401

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# by 4_kokintou | 2018-02-06 21:00 | Comments(0)

政治的禁治産者国家、文在寅の韓国 ~何故、自滅に向かって足掻くのか~  

平昌五輪の中国側代表は韓正政治局常務委員に決定(記事1)、同氏は上海党書記を後任に譲っていますが、本来なら内定している筈の筆頭副首相にも就任していません。

云わば、公的な肩書無しで訪韓する訳で、予め打診もせずに、国家主席兼党総書記を招待するとは、属国の分際で舐めるなよと言う、南朝鮮(韓国)に対する中国の不快感が滲み出ています。


文在寅大統領が何故、「思い付き」、「行き当たりばったり」、「暴走」外交を展開するのか、その理由は意外と簡単な所にあります。

すなわち、


1)「国家経済と、その屋台柱たるべき韓国系財閥がいよいよ土壇場に追い詰められている」
2)「未だ権力機構を掌握し切れていない」(記事4、記事5、記事6)
3)「博打好きの国民性が仇となり、国民生活が危険水域にある」
4)「米国の後ろ盾がある軍部に手が出せず、無定見が祟って米国に睨まれ、要求を呑まざるを得ない」(記事7、記事8、記事9)
5)「権力基盤が脆弱なため、国内の政敵すら倒せない」


順を追ってご説明致します。


1)窮地の韓国経済と財閥(記事2、記事3)

韓国経済は、財閥を頂点として、政府、公企業(公社)、労働組合がもたれ合う構造を形成しており(財政公労複合体)、それがすなわちこの国の社会構造にもなっています。

しかも財閥の事業活動の原資は、国策銀行からの融資と、実質的に政府の保証を受けて得ている外債、ですから増収こそが、借入及び借り換えの最低条件となります。

従って理由は何であれ、通期で減収決算を公表せざるを得なかった現代自動車には、内外から疑惑の目を向けられて当然、しかも増収を確保するため、積極的な設備投資を継続しているため、生産能力と販売実績に乖離が生じる上、設備投資のための借入金返済の目途も立たなくなります。

一方のサムスン、業績そのものは好調ですが、半導体事業頼みの「一本足打法」、スマホやディスプレイで稼げる時代ではなくなりつつあります。

その半導体市況が、昨年末から軟調に推移、アップルの新製品の売れ行き不振も影を差していますが、2018年の半導体市場に就いては、悲観視する声が大勢です。


2)権力掌握能力に欠ける文在寅大統領(記事4、記事5、記事6)

仮想通貨に関しては、中韓両国の当局が既に捜査に乗り出していますが、奇妙なことに韓国の場合、法務省が仮想通貨取引禁止法案の作成に着手しているにもかかわらず、大統領府はそれを否定する始末です。

要は、(本人も含め)文在寅大統領の周辺に仮想通貨関係者がいるため、取引を禁止されれば被害を蒙る、にもかかわらず、大統領の意向を確かめずして、法務省が「暴走」するのは、文大統領が官僚機構を掌握していないからで、今後も手なずける目算が立たないことの傍証とも言えます。


3)仇となる国民性

博打好きのお国柄ゆえ、仮想通貨に手を出している国民も多数存在し、その価格急落が如何に懐を直撃しているか、パソコンのキーボードやディスプレイ、或いは本体そのものを自損する韓国の投資家の画像が容易に多数、入手できる現実からもうかがい知ることができます。


4)米国を後ろ盾とする軍部との軋轢(記事7、記事8、記事9)

軍部も文大統領の意向に従う考えは更々なく、独自に米韓国防相会談を設定したうえで、五輪後の米韓合同演習を再確認しています。

文大統領の基本的な政権運営は「兎に角、手柄を立てて人気を維持すること」に尽きますが、それは海外に迷惑をかけることにも繋がります。

そのため、米韓FTAの見直し交渉も約束させられ、挙句に駐韓米国大使人事は白紙に戻されました。

トランプ政権は、文在寅大統領とまともに話し合う意志は全くありません。


5)健在な政敵(記事10、記事11)

軍部も法務省(検察)も、朴槿恵前大統領の権力の源泉でした。

そして今も文大統領の意向を無視すると言うことは、これらの権力機構に対する朴前大統領の影響力が健在な現実を物語っています。

獄中の前大統領すら始末出来ない最高権力者なぞ、誰も相手にしません。

少しでも手柄を立てるべく、李明博元大統領の周辺にも捜査の手を延ばしていますが、政治的立場こそ違え、文氏と李氏は「財閥子飼い大統領」、縁者の足を引っ張って、己の足を掬われても知りません。

(続く)

記事1)韓正常務委員が平昌冬季五輪開会式出席へ
http://japanese.cri.cn/2021/2018/02/02/162s269429.htm

記事2)焦点:半導体ブーム終焉か、メモリ―価格下落で市場は戦々恐々
https://jp.reuters.com/article/memory-chip-idJPKBN1F60TZ

記事3)現代自12%減益 17年12月期、IFRS適用後最低
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26137350V20C18A1FFE000/

記事4)ビットコイン1万5000ドル割れ、韓国当局検査受け
https://jp.reuters.com/article/global-bitcoin-below-15000usd-idJPKBN1EX1MB

記事5)韓国、仮想通貨の取引禁止法案準備 脱税容疑で取引所捜索
https://jp.reuters.com/article/south-korea-cryptocurrency-ban-idJPKBN1F00BH?il=0

記事6)仮想通貨の取引所取引禁止、最終決定ではない=韓国大統領府
https://jp.reuters.com/article/southkorea-economy-currency-idJPKBN1F00XL

記事7)五輪後に合同演習実施へ、米韓が確認 北朝鮮は反発
https://www.cnn.co.jp/world/35113819.html

記事8)米韓FTA再交渉、5日にワシントンで開始-北の核巡り協議複雑化も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-01-05/P227TJ6TTDSI01

記事9)駐韓大使人事案撤回か=北朝鮮政策で意見合わず-米紙
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018013100491&g=int

記事10)韓国検察、朴前大統領を追起訴 3.8億円収賄の容疑
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2531933004012018FF1000/

記事11)李氏の別の側近も逮捕 韓国検察
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25787310X10C18A1EAF000/

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# by 4_kokintou | 2018-02-05 00:09 | Comments(0)



近代及び現代中国に独自の観点から考察を加えます