近現代中国考

お流れ? 首脳会談

訪米した文在寅韓国大統領の面前で、トランプ大統領が米朝首脳会談延期の可能性に言及(記事1)、文大統領の心胆を寒からしめたことでしょう。

韓国報道機関の入国は許さないと脅されれば袖の下を出し、物資が足りないと言えば「瀬取り」も厭わない今の南朝鮮(韓国)は、北朝鮮の召使の感がありますが、それもこれも米朝首脳会談がお流れになった瞬間に、文大統領の政治生命は実質的に断たれるからです。


それでなくとも、文大統領は四面楚歌の状況にあり、唯一の突破口が北朝鮮ですから、対北一辺倒にならざるを得ないのです。

世論調査疑惑で大統領の求心力は低下の一途、有権者の与党離れも顕在化しています。(記事2)

韓国GMの件は、南北首脳会談を挟んで政治休戦に留まっていますが(記事3)、同社労働組合員による蛮行のお蔭で、韓国そのものは国際社会から爪弾きにされつつあります。(記事4)

この問題は、米朝首脳会談が破談の危機に瀕するのと軌を一にして再燃すると思われ、要は米朝を含め、韓国を取り巻く環境は、文大統領に手柄を取らせる状況下にないことがうかがえます。

国家経済の大黒柱たる財閥は、韓進財閥(大韓航空)を挙げるまでもなく身動きが取れず(記事5、記事6)、政府と財閥が抱き合い心中の寸前にあります。

その財閥に睨みを利かせているのが、朴槿恵前大統領に忠誠を誓う検察、前大統領が文大統領に屈服しないのも(記事7)、その政治生命が長続きせず、復権は果たせるとみているからです。


結論

米朝首脳会談は、一旦はご破算になるも、ロシアの仲介でウラジオストクにて開催される。

(続く)

記事1)米朝首脳会談、延期の可能性に言及 トランプ氏
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3084746023052018000000/

記事2)韓国与党党員に世論操作疑惑 不正ソフトでネット改ざん
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29438340W8A410C1FF8000/

記事3)韓国GM労使が暫定合意 法的整理回避へ前進
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29727880T20C18A4FFE000/

記事4)米GMが韓国出張禁止令 現地労組の社長室占拠で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29431860W8A410C1FFJ000/

記事5)大韓航空決算発表、創業家不祥事に言及なく 財閥トップが脱税か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30535730V10C18A5FF2000/

記事6)韓国LG・具本茂会長が死去 世界的ブランドに育成
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3074160020052018TJC000/

記事7)朴前大統領が控訴断念 二審も出廷せず
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2943706016042018FF8000/

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# by 4_kokintou | 2018-05-24 20:56 | Comments(0)

使い捨ての文在寅、蚊帳の外の習近平

案の定、南朝鮮(韓国)を足蹴にする北朝鮮の意図が明らかになりつつあります。(記事1)

米国との直接会談に目途がついたのですから、文在寅の韓国をこれ以上おだてる理由はなく、米韓合同軍事演習に北朝鮮が難癖を付けたのを受け、「媚朝派」文在寅大統領が、演習の規模を一方的に縮小したのは、米国からみて裏切り行為以外の何物でもありません。

訪米中の文大統領、現地時間5月22日にトランプ大統領と会談しますが、貿易不均衡(対米黒字削減)と安全保障(国防費上積み)の両面で締め上げられるのは、火を見るよりも明らかです。

米朝首脳会談の開催地を、とりあえずシンガポールにしたのは、習近平の中国の顔を立てただけのこと、両国が会談中止を仄めかしているのも(記事2)、シンガポールを蹴飛ばす思惑からです。


そのシンガポールも結構、難しい立場にありまして、「建国の父」リー・クアンユー(李光耀)氏の一族が支配する同国、国家がそのまま建国者一族の私領みたいなもので、それはすなわち東南アジア系華僑でも老舗に属することを意味します。

過日、隣国マレーシアで総選挙が実施され、「親中親華僑」の与党が敗北(記事3)、老躯を駆って出馬したマハティール元首相が政権に返り咲きました。

新政権は勿論「親日米反中反華僑」、汚職一掃を口実に前政権の要人追及に乗り出しています。(記事4)

マレー半島先端の小島に過ぎないシンガポールにとって、マレーシアに反華僑政権が誕生することは由々しき事態、米朝首脳会談を受け入れるだけの余裕はありません。

おそらく、日米その他のトランプ陣営が、今回のマレーシアの選挙に裏で干渉したことは想像に難くありません。


中国を巡る国際情勢は目まぐるしく変転しています。

5月22日に露印首脳会談(記事5)、遡って4月末に中印首脳会談が開催(記事6)、中印の会談場所は武漢、以前の中朝首脳会談(二度目)が大連で行われたの同様、両国の中間地点が選ばれています。

特に中印会談が山奥で開催されたのは、国境から中国側が兵を退くことを伝えるためで、舞台表では極めて都合が悪いです。


5月24日にはメルケル独首相が訪中(記事7)、習近平国家主席には心強い援軍ですが、欧州も無条件に支持する余裕が無くなりつつあります。

習国家主席が出来ること、精々トイレ革命とエコ農村づくりです。(記事8)
 
(続く)

記事1)北朝鮮、韓国記者団の名簿受け取りを再び拒否
https://jp.sputniknews.com/asia/201805214899161/

記事2)トランプ米大統領、北朝鮮の出方次第で首脳会談中止も=副大統領
https://jp.reuters.com/article/northkorea-usa-pence-idJPKCN1IM2G7

記事3)マレーシア総選挙、マハティール元首相の野党連合が予想外の勝利
https://jp.reuters.com/article/malaysia-election-win-idJPKBN1IA3HT

記事4)マハティール政権、12日にも主要閣僚発表 汚職追及にも本腰
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3036194011052018FF8000/

記事5)アジアと連携強化狙いか ロシア大統領とインド首相 関係強化へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180522/k10011447501000.html

記事6)中印首脳、国境めぐる緊張緩和で一致
http://www.afpbb.com/articles/-/3172988

記事7)独メルケル首相、中国訪問を期待
http://japanese.cri.cn/20180520/8b08c46c-7a58-4702-fcae-b98897c63ae2.html

記事8)習主席、「エコで住みやすい」農村作りを指示
http://japanese.cri.cn/2021/2018/04/23/147s272092.htm

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# by 4_kokintou | 2018-05-22 15:45 | Comments(0)

外交窓口を持たぬ習近平

南朝鮮(韓国)国民と文在寅大統領が、根本的に勘違いしていることを思い知る端緒になったのが、同国に対するトランプ大統領の冷淡なまでの態度です。

在韓米軍縮小を匂わせたうえで(記事1)、朝鮮半島有事の際の自国民避難訓練を実施(記事2)、更にNSA(国家安全保障局)長官と、次期駐韓大使に日系米国人を指名しているのですから(記事3、記事4)、トランプ政権の「日本厚遇、韓国冷遇」は明白です。

遅ればせながら、釜山の徴用工像問題で、日本の主張に沿った行動をとっているのも(記事5)、米国の心証をこれ以上悪くしたくないから、それでいながら国内世論におもねって、米国をWTOに提訴していますから(記事6)、来るべき米韓首脳会談では(5月22日)、こってりと油を搾られるものと思われます。(記事7)


中国の国別交渉窓口を確認しますと、対米は劉鶴副首相(政治局員)ですが(記事8)、最高責任者は王岐山「長老」兼国家副主席(記事9)、対米貿易黒字を2,000億ドル削減せよとの要求を如何にかわしながら、妥協にこぎ着けるのか見物です。

日本に就いては、李克強首相の了解無くして何一つ動きません。

先日の訪日でも明らかな通り、団派が「日中戦略的互恵関係」を復活させるべく、八面六臂の活躍、付言しますと、王岐山副主席は「米中戦略経済対話」の元締め役でした。

北朝鮮には王毅外相が訪問し、金正恩委員長と面談していますから(記事10)、その上司役の楊政治局員、更には李首相が受け持っているものと考えられます。


こうしてみると、習近平国家主席の出番はありません。

ですから、北朝鮮の準最高責任者と会うしか外交舞台が無いのです。(記事11)

(続く)

記事1)在韓米軍縮小を検討か=トランプ氏が指示-米報道
http://www.afpbb.com/articles/-/3173458?cx_position=16

記事2)米兵家族ら退避訓練開始=日本経由で米国へ-在韓米軍
http://www.afpbb.com/articles/-/3171323?cx_position=4

記事3)米NSA局長に日系ナカソネ氏
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050500262&g=int

記事4)太平洋軍司令官、駐韓大使に?=駐豪指名から一転-米報道
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018042500227&g=use

記事5)「徴用工像」阻止へ厳重警備 釜山・日本総領事館
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30035220R00C18A5PP8000/

記事6)韓国、米をWTO提訴 洗濯機・太陽光パネルで
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30463810U8A510C1FF8000/

記事7)米韓首脳会談、22日に開催 北朝鮮非核化など協議
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30136600V00C18A5000000/

記事8)中国の劉副首相が米国に向け15日出発、貿易協議へ-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-14/P8PHLH6KLVR501

記事9)米中、意見の違いは対話で解決必要=王岐山国家副主席
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-talks-idJPKCN1IG2GR

記事10)中朝、「非核化」連携で一致=米朝控え、金委員長と王外相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050300595&g=prk

記事11)習主席、朝鮮労働党友好参観団と会見
http://japanese.cri.cn/20180516/d8f286df-a11f-730e-7e52-5f487e047a65.html

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# by 4_kokintou | 2018-05-17 15:07 | Comments(0)

全権を掌握する李克強首相

北朝鮮が南北事務方会談を直前になって中止通告(記事1)、米韓合同軍事演習を槍玉に上げていますが、本音は「南朝鮮(韓国)は御用済み」、有害無益だから斬って捨てるのです。

米朝会談の場所も、シンガポールは次善案かも知れません。

ウラジオストクに拘る訳ではありませんが、シンガポールまで空路で赴くのは、金正恩委員長にとって危険が大き過ぎます。

トランプ大統領が米朝首脳会談後に来日するのであれば、その近辺が好ましいですので、首脳会談は一旦お流れになって、あらためてウラジオストクに場所を移すことになることも考えられます。

いずれにせよ、韓国は米朝両国首脳にとって用無し、南北で平和協定締結をと(記事2)、お門違いなことを言って意気込んでいる文在寅韓国大統領は、最早煙たい存在でしかありません。


久々に日中韓三か国首脳会談が日本で開催、と言っても韓国(文大統領)は刺身のつまに過ぎず、李克強首相が賓客扱いでした。(記事3)

まず日中会談で海空メカニズム合意(記事4)、その真意は「中国はこれ以上、日本の領海領空を犯さない」、李首相は独断で安倍総理と合意を形成するに至ったのです。

翌日、李首相は天皇に謁見(記事5)、翌々日の5月11日には場所を北海道に移し、安倍総理は最初から最後まで李首相に同行しています。(記事6)


習近平「一強」「核心」同志の単なる使い走りならば、これだけ厚遇する理由はなく、対日強硬派の習近平国家主席を抑えるだけの力量を、李克強首相は持つに至ったのです。

政治基盤の構築で言えば、外遊する程までに権力を強化させた金正恩委員長も特記すべきで、南北首脳会談では影武者を使ったかも知れませんが、権力を一身に集中し得たからこそ、米朝首脳会談が視野に入ったのです。

(続く)

記事1)北朝鮮、南北高官級会談を中止
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30567240W8A510C1I00000/

記事2)南北「平和協定」締結へ協議 韓国大統領府高官
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29522690Y8A410C1MM0000/

記事3)日中会談、トキのお返しは 5月9日(水)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30243740Z00C18A5000000/

記事4)海空メカニズムで合意=安倍氏、年内訪中へ調整-官民フォーラム設置・日中首相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050900846&g=pol

記事5)天皇陛下「友好親善関係の増進を」 中国首相と会見
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3029340010052018CR0000/

記事6)首相動静(5月11日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051100265&g=pol

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# by 4_kokintou | 2018-05-16 23:13 | Comments(0)

団派から観た北朝鮮と台湾

朝鮮労働党が党中央総会を招集(記事1)、金正恩委員長はこの席で、今後一切の言動に関し一任を取り付ける、委員からの発議で、全権委任を得ることになると思われます。

「卓袱台返し」を含め、金委員長の思いのままと考えて差し支えないでしょう。


日米に後押しされた台湾が、対外活動を積極化させています。

全てトランプ政権のお墨付きを得たうえですが、米国防衛産業関係者が訪台(記事2)、一方で太平洋の反対側まで海軍を動かせる能力を誇示しています。(記事3)

対する中国ですが、習近平国家主席直々に観艦式に出席(記事4)、意気込みは買いますが、海軍としても国家元首の顔を立てただけのことらしく、台湾海峡での演習は通常規模(記事5)、むしろ台湾側の意気軒高な様が見て取れます。(記事6)


北朝鮮と台湾に関する、団派に象徴される現実派の考えは、軍事的脅威にならないこと、中国勢力圏から離脱を公的に宣言しないこと、これに尽きると思われます。


金の切れ目が縁の切れ目、中国は今後、アフリカや中央アジアから撤退を余儀なくされます。

その際、国内経済だけは何とか持ちこたえさせようと言うのが現実で、「偉大なる中国」をあくまでも堅持したいと言うのが誇大妄想派です。

習国家主席を初めとする「地方ボス利権死守」誇大妄想派の思い通りに事が運んでいないのは周知の事実、数少ない海外の味方バチカンも、反法王派の巻き返しで、距離を置きつつあります。(記事7、記事8)


習近平批判が公然と語られる今、現体制に激震が走る日も、そう遠くはないかも知れません。

(続く)

記事1)北朝鮮、党中央委総会を開催へ=南北・米朝会談に関連か
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018041900286&g=prk

記事2)米台の防衛産業会議、台湾で初開催へ トランプ政権が了承か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29261770R10C18A4FF2000/

記事3)台湾海軍の軍艦3隻、ニカラグアに寄港 中米諸国との関係強調
http://www.afpbb.com/articles/-/3170706?cx_position=1

記事4)中国の習主席、南シナ海で観艦式に出席 過去最大規模
https://jp.reuters.com/article/china-military-xi-idJPKBN1HK021

記事5)中国、台湾海峡で軍事演習 米台接近をけん制
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29537440Y8A410C1FF2000/

記事6)台湾が軍事演習、中国侵攻を想定
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29364560T10C18A4FF8000/

記事7)中国とバチカン、司教の任命権めぐる歴史的な合意間近か 報道
http://www.afpbb.com/articles/-/3169233?cx_part=latest&cx_position=1

記事8)中国、バチカンと交渉決裂?
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/218009/041000144/

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# by 4_kokintou | 2018-04-19 20:17 | Comments(0)

噴出! 習近平批判

事実であれば、居ても立っても居られない心境なのでしょうか、習近平国家主席が訪朝との一報が駆け巡っています。(出所CNN)

鬼の居ぬ間ではありませんが、安倍総理が訪米中のまさにその最中、わざわざ足を運ぶのですから、余程の火急の要件があるのでしょう。(記事1)

このままだと「同盟国」北朝鮮が中国の参加から離脱しかねないので、なりふり構っていられないのではないかと考えられます。

ただ、その直接の原因は、金正恩委員長の訪中にあり、強いて中国に足を運ばせたことが、全ての事態を動かす契機となったのです。


習国家主席を突き動かした要因として、いくつもの店が挙げられます。


米朝接近:
次期国務長官(現CIA長官、軍部出身)が極秘訪朝の上、議会公聴会で「金王朝体制」保証を明言、北朝鮮側にとって垂涎の発言が飛び出しました。(記事2、記事3)

裏を返せば、日露両国の同調と、中国の対北侵攻への具体策を、米国側から提示して貰う必要があり、そのためにギリギリの譲歩を北朝鮮も打ち出したと思われます。


狭まる対中包囲網:
今回の日米首脳会談では、様々な議題が取り上げられると推察されますが、東アジア更には西太平洋にわたり、米国に代わって仕切ることになる日本の立場からすれば、「習近平の中国」処分問題が協議されるの、まず間違いありません。

既に米国は様々な対中制裁を新たに課し(記事4、記事5、記事6)、先に上乗せした懲罰関税の影響は中国全土に波及しています。(記事7、記事8、記事9)


体制批判の噴出:
胡耀邦元総書記(故人)の息子と昵懇な高齢(101歳)の元幹部が公然と習近平批判を展開(記事10)、中国では今も長幼の礼が重んじられますから、習国家主席とすれば、この程度の小物は罰する訳にはいかないのです。

巧妙なのは、その様な人物を使って観測気球を上げている団派の手法、この一件を以ってしても、実権は団派に在って、習近平主席は砂上の楼閣を満喫しているに過ぎないことが分かります。

(続く)

記事1)平成30年4月17日(火)午前
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201804/17_a.html

記事2)CIA長官が極秘訪朝、金正恩氏と面会 メディア報道
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29519990Y8A410C1MM0000/

記事3)次期長官、正恩体制の転換求めず
https://this.kiji.is/357181450157573217?c=39546741839462401

記事4)米、中国ZTEとの取引禁止=制裁違反めぐり虚偽報告
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018041700160&g=int

記事5)米商務省、中国製アルミ合金板への相殺関税を仮決定

記事6)中国とロシアは「通貨切り下げゲーム」トランプ大統領が非難
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-16/P7A8ZWSYF01S01

記事7)中国鉄鋼好況、はや踊り場 米輸入制限、鋼材2割安
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29261680R10C18A4FFE000/

記事8)鉄スクラップ輸出価格1割安 韓国などの需要鈍く
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29263320R10C18A4QM8000/

記事9)中国、飼料の値上げ相次ぐ 報復関税で先物が急騰 物価安定に影響も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2924371011042018000000/

記事10)改革派重鎮が習近平氏批判 中国、101歳の李鋭氏
https://www.sankei.com/world/news/180416/wor1804160040-n1.html

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# by 4_kokintou | 2018-04-18 16:26 | Comments(0)

王毅を動かすもの

王毅国務委員兼外務部長が、河野外相に次いで安倍総理と会談(記事1)、その中で李克強首相の来日に触れると共に、(日中)「戦略的互恵関係」(記事2)に言及している点が注目されます。

この関係樹立に立ち会ったのが、福田総理と胡錦涛国家主席(いずれも当時)、この両人は古くからの友人でもあり、互いの立場を知り尽くしています。

だからこそ成立した関係なのですが、戦略的とは「その真意を知るものに限る」の意、互恵は表向きは五分五分ですが、日本が兄貴分であることを暗に認めています。


しかしながら、両国の蜜月は長続きしませんでした。

福田総理を引きずり降ろした阿呆、もとい、麻生太郎氏には「その真意」が分かる筈もなく、その頃の中国系報道機関(=当時の指導部)は、早く分かってくれとばかり躍起になってこの言葉を引用していました。

その甲斐も空しく自民大敗、民主党政権が誕生し、当時の岡田外相が毒入り餃子事件を蒸し返すに及び、胡錦涛指導部もこの用語を使用しなくなりました。

後任の習近平国家主席は勿論反日反団派、ですから互恵関係を取り上げることは稀です。

換言すれば、この「戦略的互恵関係」は、団派と自民党福田派(及び中曽根元総理)の間で結ばれたもの、それぞれが権力中枢を握らないことには作動しません。

従って王毅外相が来日時にこの表現を用いたと言うことは、中国の対日窓口は団派であると宣言している様なもので、つまりは対日関係は李首相が仕切ると謳っているのです。


通説と異なりますが、「長老(元老)」を別にすれば、すなわち政治局常務委員級以下に限れば、李克強首相「一強」と言うのが弊意です。


まず、日中関係を好転させるべく動き出し、あまつさえ互恵関係を持ち出してきました。

日中関係に習近平国家主席が口を挟まないのは、反日でいながら臆病だから、気が弱いのは一連の言論規制からも明らかです。


次に、国内では金融引き締め及び財政緊縮政策を強行しています。

GDPを含め、一連の統計が水増しされていることを暴いたのも李首相(記事3、記事4)、共産党員の査定基準が「担当地区GDP成長」、「失業者皆無」であることを踏まえると、地方政治ボスにとって、これ以上の痛手はありません。

数字を良く見せる道具が、地方政府(系公社)と国有企業、金融機関から資金を引っ張ってくるのが現地幹部の腕の見せ所で、その原資は結局、外貨準備です。

その蛇口を絞めたのが李首相で、そのために中国経済は麻痺しつつあります。


バブル破裂を軟着陸させようと言うのが、李克強首相が属する団派の思惑です。

(続く)

記事1)王毅中国国務委員兼外交部長による安倍総理大臣表敬
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page4_003927.html

記事2)「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/visit/0805_ks.html

記事3)中国の地方GDP、上海・浙江など9地区がマイナス
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28174990V10C18A3FF2000/

記事4)中国、投資統計に水増し修正が波及か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28174960V10C18A3FF2000/

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# by 4_kokintou | 2018-04-16 21:17 | Comments(0)

決め手は外貨準備

読者各位は、次の様な記事の見出しで、如何なる感想を持たれるでしょうか。


「中国 銀行監視強める ~過剰債務圧縮狙う~」(2018年4月4日付日本経済新聞朝刊)

「中国 滞る一路一帯」(同年4月2日同朝刊)


誰だって、中国の「実弾」が尽きつつあることが理解出来ます。


王毅国務委員兼外交部長が訪日(記事1)、この人物の上司が楊政治局員(余談ながら、外交官の叩き上げで政治局員にまで上り詰めた、初めての人物と認識しています)、その上が李克強首相と言う外交政策決定過程になっていると思われます。

従って、日本の窓口は李克強首相、習近平国家主席が口を挟む余地はありません。

付言しますと、米中戦略経済対話の筆頭窓口が王岐山国家副主席、その下に劉鶴副首相(経済担当、政治局員)が就くと想定されます。


中国で起こっていること、それは、「身の丈に合った国家運営」派と、「空威張りと自画自賛」優先派とのせめぎ合いで、習近平主席が後者に属することは、言うまでもありません。

ですから形だけでも同盟関係にある北朝鮮を貶めることは、国益を損なうだけの愚行、ですが優越感に浸りたい習国家主席は、それを躊躇いません。(記事2)

まず、中韓両国は反資本主義国家ですから「身内」、従って両国関係は党中央統一戦線工作部の管轄の筈ですが、今回出張るのは党中央対外連絡部、これは北朝鮮に対し「余所者」だと言っているのに等しいです。

しかも団長は政治局員ですらない中央委員、格下にも程があります。


インド洋で中印両国の鍔迫り合いが続いていますが(記事3)、見逃してならないのは、中国はインド洋に常駐可能な艦隊を保有しておらず、一旦有事の際は、本国からマラッカ海峡経由で駆け付ける必要があります。

となると、要衝シンガポールは親中派政権でなければならず、幸いにも「習近平の中国」寄りです。(記事4)

ただ、同じく親中国のマレーシアでは、5月9日に総選挙が実施されますが、現地華僑資本と結託している与党と、親日派の野党が激突、不利を自覚する与党はなりふり構わぬ選挙干渉で、政権を維持しようとしています。(記事5、記事6)

マレーシアが反中国に転じれば、窮地に陥るのがシンガポール、そして中国もインド洋への道を失います。


習主席の「正体」を見切っている人物の一人が、ドゥテルテ比大統領です。

先日の中比首脳会談では、南シナ海で角突き合わせている現実を重々承知の上で軍事協力を提案(記事7)、その一方で習主席のことを「本当に愛している」と表現(記事8)、小馬鹿にしています。


結局、如何に偉ぶっても、大風呂敷を広げ過ぎていることは明白、それを改めようと言うのが胡錦涛派、差配しているのは李克強首相です。


どうして中国全土が金欠状態なのか、李首相が締め上げているからです。

(続く)

記事1)王毅・中華人民共和国国務委員兼外交部長の訪日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005912.html

記事2)中国、北朝鮮に芸術団派遣へ 習氏側近、正恩氏と面会も
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2926197011042018FF1000/

記事3)アジアから中東に触手伸ばす中国-イラン港湾投資巡りインドと緊張も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-11/P706NI6JTSE901

記事4)シンガポール、「一帯一路」で中国と協力強化
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29140340Z00C18A4EAF000/

記事5)マレーシア下院解散へ ナジブ首相対マハティール元首相
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29082200W8A400C1EAF000/

記事6)マレーシア、5月9日に総選挙 与野党接戦に
https://jp.reuters.com/article/malaysia-election-date-idJPKBN1HH0IX

記事7)中比首脳が会談 ドゥテルテ氏、軍事協力強化を提案
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29243600R10C18A4EAF000/

記事8)ドゥテルテ比大統領「習近平氏を本当に愛している」
https://www.sankei.com/world/news/180410/wor1804100029-n1.html

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# by 4_kokintou | 2018-04-12 19:11 | Comments(0)

動き出す国際情勢、出遅れる中国

露朝外相がモスクワで開催、次回は平壌で会談することと合わせ、両国首脳会談の可能性にも言及しています。(記事1)

他方、河野外相は文在寅大統領に面談、これ以上の独り善がりには、きつく釘を刺したと思われます。(記事2)


中国は外交が開店休業、全く動きが無いとは言いませんが、内政に注力せざるを得ない状況下にあります。


苦悶する中国経済の象徴が海航集団、資金繰りに窮した挙句、保有するドイツ銀行株を売却(記事3)、保有不動産も売り払い(記事4)、果ては共産主義国家にはあるまじき人員削減に着手することを余儀なくされつつあります。(記事5)

新車販売台数をみても(記事6)、スマホ出荷台数をみても(記事7)、中国経済が減速傾向にあるのは明らか、有体に言えば、バブル崩壊局面に突入しつつあります。

農業銀行への資本注入は、市中銀行の抱える潜在不良債権が、無視できない水準に達していること、併せて不良債権処理を余儀なくされている実情がうかがえます。(記事8)

裏を返せば、銀行は企業に対し、貸し渋りをしている筈、バブルが弾ければ、銀行、証券、保険と言った金融部門に、しわ寄せが来るのは論を俟ちません。(記事9)


こんな経済状況の国家の「一強」には、なりたくありません。

(続く)

記事1)ロシア外相 平壌訪問へ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2921677010042018FF1000/

記事2)河野外相が韓国大統領と会談 拉致への協力要請へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29253530R10C18A4000000/

記事3)中国の海航、ドイツ銀出資比率を8.8%に引き下げ-今後は水準維持へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-16/P47WMJ6TTDS001

記事4)中国海航、香港マンション用地を2200億円で売却 資金繰り悪化で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26847050T10C18A2FFE000/

記事5)中国・海航が10万人削減計画、全従業員の4分の1に相当-REDD
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-28/P4UP1Y6K50YY01

記事6)中国自動車販売、2月は前年比-11.1%=業界団体
https://jp.reuters.com/article/china-feb-car-sales-idJPKCN1GL0SN

記事7)中国スマホ出荷27%減 1~3月、買い替え鈍る
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29160700Z00C18A4FFE000/

記事8)中国農業銀:約1兆6800億円相当の割当増資目指す-資本増強へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-12/P5H1XB6JTSE801

記事9)中国、「乱脈保険」にメス 銀行と監督統合でテコ入れ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2806375013032018FF2000/

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# by 4_kokintou | 2018-04-11 19:51 | Comments(0)

進退を心得る金正恩、同じ過ちを繰り返す習近平

また韓国が愉快なことをやってくれまして、サムスン財閥系列企業サムスン証券が、邦貨換算10兆円相当の配当を誤って支給(記事1)、これだけでも酒の肴になりますが、受け取った一部社員が売り抜けたと言いますから、この国の病理的社会構造が垣間見えます。

要は社員も給料のために働いているだけで、企業に対する忠誠心や紀律は皆無、むしろ財閥創業一族とその取り巻きに対しては、憎しみに近い感情を抱いていると考えられます。

にもかかわらず、自分もその立場になれば、同じ行動をとるのですから、病理的(病的?)と言わざるを得ません。


北朝鮮外相(党中央政治局員)と露大統領側近が会談(記事2)、やはりロシアが橋渡し役になる模様ですが、まだ機が熟していない印象を受けます。

トランプ大統領も米朝首脳会談に関し、含みを持たせた言い回しに終始しているのも(記事3)、延期や「卓袱台返し」の可能性も想定しているから、難癖を付けてご破算にすることは何時でも可能、その時に政治生命が絶たれるのは文在寅大統領です。


今月8日からボアオ・フォーラムが開催、今回を以って福田康夫元総理は理事長の職を退き、後任にあの潘基文氏が就任しますが(記事4)、実質的に仕切るのは永らく中央銀行(中国人民銀行)総裁を務めた人物、潘基文氏は所謂「位打ち」でしょう。

その最後のフォーラムで、福田氏は意味深な発言(記事5)、その意図は、米国に頭を下げて対決を避け、バブル崩壊過程にある中国経済に対する衝撃を少しでも軽くせよとの提言です。

従ってまず、中国は今「内憂外患」の最中にあること、しかしながら外に向かっては高圧的な態度に出ることなく(記事6)、或いは各国首脳が出席する会議に格下の人物を派遣して(記事7)、大国意識に浸って無闇に敵を作る様なことはするなと言う忠告です。

外遊に触れますと、米国の後押しを受け、台湾の独立志向が高まりつつありますが、これに就いても表向きは兎も角黙認せよとのご託宣なのです。(記事8、記事9)


中国の外貨準備が底を衝きかけているのは、ボアオ・フォーラムで習近平国家主席が言葉巧みに外資誘導を試みていることからも明らか(記事10)、ですが、今の中国は信用が地に墜ちていることを認めない限り、解決の道は無いのです。

(続く)

記事1)サムスン証券、配当「10兆円」誤支給
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2916399009042018FF1000/

記事2)露安全保障会議長官と北朝鮮外相 今後の南北朝鮮対話を討議
https://jp.sputniknews.com/politics/201804104760655/

記事3)米大統領が5月または6月初めに金正恩氏と会談
http://japanese.cri.cn/2021/2018/04/10/181s271626.htm

記事4)ボアオフォーラム理事長に潘基文氏
https://www.sankei.com/world/news/180409/wor1804090038-n1.html

記事5) 「中国は日本から教訓を得るべき」、福田元首相の発言が中国で反響
http://www.recordchina.co.jp/b180372-s0-c20.html

記事6)中国が豪州に意趣返し?豪政府関係者にビザ発給遅れる
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29139690Z00C18A4EAF000/

記事7)メコン川委員会サミット開催 地域間の連携強化を宣言
http://japanese.cri.cn/2021/2018/04/06/162s271519.htm

記事8)台湾の潜水艦建造、米が企業に協力許可 中国反発も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29137590Y8A400C1000000/

記事9)「台湾独立へ住民投票を」 李登輝元総統ら新組織
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO29129210X00C18A4EAF000/

記事10)中国、外資の過半出資容認へ 習主席が市場開放策
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29195240Q8A410C1MM0000/

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# by 4_kokintou | 2018-04-10 18:18 | Comments(0)



近代及び現代中国に独自の観点から考察を加えます