近現代中国考

李克強首相の思惑

中国国際放送局の政治欄を見れば一目瞭然ですが(記事1)、内政外交を問わず、主役は李克強首相で、習近平国家主席は刺身のつまに過ぎないことが見て取れます。

それから時に、習主席に敬称を付していない記事も散見されます。(記事2)


前号では、米国中間選挙以前の国際情勢に触れましたが、今回は選挙以降の動向を取り上げたいと思います。


米国副大統領の来日は決定済み(記事3)、米中及び米朝首脳会談も織り込まれつつありますが(記事4)(記事5)、更に露朝首脳会談も設定される可能性が出てきています。(記事6)

この内、最も中身が無いのは米中会談、要は、日米露朝の間で決まった事項を呑ませるだけのことです。

それから南朝鮮(韓国)も、蚊帳の外に置かれているのが分かります。

北朝鮮も韓国を格下に見ているのは、金正恩委員長が文在寅大統領に犬を贈呈していることからも明らか(記事7)、朝鮮人の感覚では、犬は汚らわしい存在、ですから平気で食べます。

また、本国の韓国人が所謂「在日」同胞を蔑んで、「ハン・チョッパリ」と呼ぶのも、チョッパリは「蹄のある動物=犬」のこと、犬の如く卑しむべき倭奴(日本人)に半ば染まっているとの意味で、従って日本人は「100%チョッパリ」です。

ですから、犬のつがいを贈るのは失礼の極み、文大統領夫妻を犬扱いしている訳で、金委員長が大統領を軽んじているのは間違いのない話、文大統領が我慢しているのは、南北対話のみが政治的生命線だからです。


或いは、釜山で開催された観艦式で、日米両国に嫌がらせをするのですから、米国も報復の意志を鮮明にしつつあります。(記事8)

日米から実質的に味方ではないと宣告されて、それでも韓国が生き延びられるとでも思っているのでしょうか。


中国は、「習近平の中国」から「李克強の中国」に移行しつつありますが、韓国には、「文在寅の韓国」以外の受け皿がありません。

厳密には朴槿恵前大統領が唯一の希望ですが、獄中にいます。


そして中国が円滑に移行した場合、受け皿の無い韓国は孤立し、袋叩きに遭って潰れます。

(続く)

記事1)中国国際放送局
http://japanese.cri.cn/

記事2)習近平氏『人類運命共同体構築の断固たる推進を論じる』が出版
http://japanese.cri.cn/20181014/f91e102f-e85e-ac88-1ecd-d4e643f4e0ed.html

記事3)米副大統領が11月中旬に来日、安倍首相・麻生副総理と会談=関係筋
https://jp.reuters.com/article/pence-meeting-japan-idJPKCN1MF02A

記事4)米中首脳、11月末に会談の可能性=報道
https://jp.reuters.com/article/us-china-summit-idJPKCN1ML27Y

記事5)米朝首脳会談2、3カ月内 ボルトン補佐官、年明けも
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36460840T11C18A0NNE000/

記事6)露大統領府、金正恩氏の訪露に関する報道にコメント
https://jp.sputniknews.com/politics/201810165462949/

記事7)北朝鮮、韓国に豊山犬2匹贈る 南北首脳会談で約束
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3593549030092018EAF000/

記事8)在日米軍基地、韓国人の立ち入りを厳格化 事前審査を義務づけ
https://www.sankei.com/world/news/181016/wor1810160015-n1.html

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# by 4_kokintou | 2018-10-17 22:35 | Comments(0)

錯綜する国際情勢

安倍総理は欧州を歴訪中(記事1)、スペイン、フランスを訪問するのですから、これ以上、「習近平の中国」を支えたら承知しないぞと、釘を刺しに行くつもりでしょう。


総理の外交日程は結構立て込んでいまして、上述の欧州歴訪は10月16日から20日まで、10月25日から27日までは訪中の予定、更に同月28日から29日はインド首相を迎える段取りになっています。(記事2)

訪中では、習近平国家主席との会談も設定されていますが、日本国の総理として話し合いたいのは「李克強の中国」です。


安倍総理は既に、宋涛中国共産党中央対外連絡部長と日本で直接協議していますが、宋涛氏は党中央委員に過ぎません。

しかしながら、この人物を李克強首相の密使と解釈すれば、今回の格違いの会談も合点が行きます。


前後して北京では、「胡錦涛長老の盟友」福田康夫元総理と面談(記事4)、ほぼ同時に両国首相が、特使或いは密使と、席を同じくしたことになります。

両国が海難救助協定の締結に至ったのも(記事5)、安倍総理と李首相の意向が通ったから、裏を返せば、李首相が海軍を掌握していなければ、出来ない相談です。


加えて国務院財務部次官が一帯一路の見直しに言及(記事6)、身の丈に合った海外進出への修正を目論む李克強首相の考えに沿ったものですが、留意すべきはインドネシアで開催された会議での発言である点、親習近平派の同国現政権に対し、支援は打ち切るとの意思表示です。

ですから10月26日の日米首脳会談では、李首相とは突っ込んだ話し合いが予想されるものの(記事7)、習近平主席に対しては単なる儀礼上の挨拶に過ぎず、要は安倍総理と李首相の間の取り決めを、ひっくり返す力量を最早、習国家主席は持ち合わせていないのです。


李首相は米大手石油資本要人とも会談(記事8)、小誌はティラーソン前米国国務長官は「地下に潜った」と解釈していますので、間接的にトランプ大統領と連絡を取っていると理解しています。


結論:
永らくお蔵入りしていた「日中戦略的互恵関係」は、早晩復活する。

(続く)

記事1)安倍総理のスペイン・フランス・ベルギー訪問について
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201810/15_a.html

記事2)安倍総理の中国訪問について、ナレンドラ・モディ・インド首相の来日について
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201810/12_p.html

記事3)対外連絡部の宋涛部長、日本の安倍首相と会談
http://japanese.cri.cn/20181011/79c4d281-5ba7-89e9-69e2-e8e4478c645f.html

記事4)李総理、第4回中日企業家と前高官対話会の日本側代表と会談
http://japanese.cri.cn/20181010/d9933cce-71ef-64d8-9c4a-20c14a07bbeb.html

記事5)日中、海難救助協定に署名へ…信頼醸成図る狙い
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181014-OYT1T50103.html

記事6)中国財政次官「相手国の決定尊重」 一帯一路見直しで
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3646360013102018EA2000/

記事7)日中首脳、26日に会談 訪中は7年ぶり
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36427390S8A011C1EA2000/

記事8)李克強総理、エクソンモービル会長と会見
http://japanese.cri.cn/20180908/ae702253-1fc0-adfa-4b32-a9de285733b2.html

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# by 4_kokintou | 2018-10-16 23:36 | Comments(0)

危うし! 習近平

米国務長官が過日、東アジア四カ国を歴訪(記事1)、順に、日本、北朝鮮、南朝鮮(韓国)、中国と訪問しました。

この往訪の順序から、日本と下打ち合わせをした上で、北朝鮮に乗り込んで金正恩委員長と膝詰め談判、韓国と中国は事後報告だと推察されます。

この順番に怒ったのが中国(記事2)(記事3)、と言って、習近平国家主席に面と向かって詰問する度胸はありませんので、おそらく国慶節休暇を口実に、部下任せしたのではないかと考えられます。

国家主席が会わないことには、李克強首相も顔を合わせることも叶わず、事務方(楊政治局員、王毅国務委員兼外相)に対応させているものの、報告は上げているでしょう。

因みに、ペンス副大統領の演説は、台湾総統が公に謝意を表明する程、台湾に優しく中国に厳しい内容(記事4)、本来ならば、習国家主席が率先して対応すべきですが、その意思もなければ、実はそれどころではありません。


有名女優の巨額脱税摘発の件は、最終的に芸能界の元締め的存在にして習近平夫人の彭麗媛人民解放軍陸軍少将を標的にしたもの、公安畑出身のICPO総裁逮捕劇は、おそらく習近平主席の後ろ盾の一人、李長春「長老」追い落としを画策したものと言うのが、小誌見解です。


習国家主席の頭痛の種は、これに留まりません。


諜報部員が米国に移送されて逮捕及び起訴(記事5)、それだけでも困りものですが、遂に習近平氏本人に疑惑が及んでいます。(記事6)


経済も危険水域に至る今(記事7)、習主席お得意の「頬被り戦略」は、どこまで通用するのでしょうか。

(続く)

記事1)米国務長官が週末に訪朝、金委員長と会談へ 日中韓も訪問
https://jp.reuters.com/article/northkorea-nuclear-pompeo-idJPKCN1MC2RM

記事2)中国外相、米長官に直接批判=習氏会わず、貿易・台湾で対立鮮明
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018100800355&g=use

記事3)中国が激怒した異例の米副大統領発言
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3625609009102018FF8000/

記事4)ペンス米副大統領、演説で台湾に言及 総統府が感謝
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201810050003.aspx

記事5)米、産業スパイ容疑で中国情報部員逮捕 ベルギーが身柄引き渡し
http://www.afpbb.com/articles/-/3192833

記事6)習近平氏親族、香港で92億円の不動産所有か 現地紙報道
https://www.sankei.com/world/news/181010/wor1810100024-n1.html

記事7)人民元、1年7カ月ぶり安値 上海株も3.7%下落
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3624318008102018I00000/

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# by 4_kokintou | 2018-10-12 01:05 | Comments(0)

亡国の瀬戸際を彷徨う中韓

今回は冒頭、アジア諸国を、「親日反中」と「反日親中」に色分けします。括弧内は、公にはしていない国々、親日=親安倍、反日=反安倍、親中=親習近平、反中=反習近平とご理解願います。


親日反中:台湾、フィリピン、ベトナム、タイ、豪州、ニュージーランド、ミャンマー、インド、(パキスタン)、(北朝鮮)

親中半日:南朝鮮(韓国)、インドネシア、ラオス、カンボジア


安倍総理の日本には洩れなく「トランプの米国」が付いてくるのはご承知の通りです。


親中派が少ないのは明白ですが、「誠心誠意」中国に尽くしているのは韓国だけ、残りは皆、現地華僑勢力のお蔭です。


日本がそれらの国々を取り込もうとするのは当然の帰結で、メコン川流域5カ国(ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマー)首脳を招いて会議を開催(記事1)、全員が首相級かそれに準ずる地位にもかかわらず(記事2)、天皇陛下と談笑される席を設けるなど(記事3)、異例の厚遇で対応しています。

今回の会議の目的は、「記事2」にもある通り「インド太平洋戦略実現」、有体に言えば、当該海域からの中国の影響力排除です。

特にミャンマーのスー・チー女史に対する配慮は一方ならぬものがあり(記事4)、晴れの舞台を用意する周到さです。

ベトナムも党書記長に国家主席を兼任させるなど(記事5)、意思決定の一本化と迅速化で日本の要望に応える姿勢を示し、残る主だった親中国はインドネシアと韓国のみ、そのインドネシアも来年の大統領選挙を控え、波乱含みです。


韓国では元大統領に実刑(記事6)、財閥創業家一族には執行猶予刑の判決(記事7)、文在寅政権が韓国系財閥の傀儡であることが一目瞭然となる茶番劇でした。

事実、文大統領訪朝に、主要財閥要人が同行(記事8)、韓国にとって左翼とは、財閥の恥部を隠すイチジクの葉に過ぎません。

ですから財閥改革なんて夢のまた夢(記事9)、反日親中路線を堅持し、人気取り政策(=訪朝)に没頭する文大統領を、トランプ大統領の米国が見放しているのは、想像に難くありません。(記事10)

(続く)

記事1)メコン川流域5カ国
https://www.jiji.com/jc/p?id=20181008131333-0028521541

記事2)インド太平洋戦略実現へ共同文書…日メコン首脳
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181009-OYT1T50026.html

記事3)天皇陛下、メコン地域首脳招き茶会 皇居・宮殿
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3626497009102018CR8000/

記事4)スー・チー氏「投資環境の改善を約束」 東京で講演
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36244140Y8A001C1000000/

記事5)ベトナム国家主席 最高指導者のチョン書記長が兼務へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3609681003102018910M00/

記事6)韓国の李明博元大統領に懲役15年 収賄などで
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36185430V01C18A0FF8000/

記事7)韓国ロッテ会長に執行猶予刑
https://jp.reuters.com/article/lottecorp-chief-idJPKCN1MF17P

記事8)韓国経済人、訪朝団に大挙参加 北朝鮮副首相と融和演出
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35501630Y8A910C1FF2000/

記事9)コラム:韓国の財閥改革、ぶち当たる経済的現実の壁
https://jp.reuters.com/article/column-sk-chaebol-idJPKCN1LE0C6

記事10)在韓米軍家族の退去も検討 トランプ政権の内幕本発売
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3526714012092018FF2000/

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# by 4_kokintou | 2018-10-10 00:08 | Comments(0)

罪と罰

巨額脱税が噂されていた中国人女優ですが、邦貨換算150億円近くの罰金で一件落着(記事1)、留意すべきは起訴されず、従って公開裁判に引きずり出されなかった点、日本流に言えば略式起訴で済んだものの、それにしても罰金額が桁外れです。

起訴及び懲役刑を逃れたのは、おそらく全てを吐いたから、本人並びに所属事務所に対する罰金刑ですので、事務所関係者のことも調べ尽くしているでしょう。

着目すべきもう一点は、今回の件で動いたのが、党中央紀律検査委員会だけでなく、国家監察委員会も捜査の加わっている事実です。


規律検査委員会はあくまで中国共産党員しか対象ですから、非党員を捜査する場合は当該組織、つまり国家に属する機関に委ねる必要があります。

監察委員会は今年(2018年)新設、流れから言って李克強首相の息がかかっていると考えられ、事実、初代主任の楊暁渡氏(政治局員)は、党規律検査委員会の副書記を兼ねています。(記事2)

おそらく、規律検査委員会と監察委員会は、今回の件を突破口として、習近平夫人(彭麗媛少将)とその周辺にまでたどり着く魂胆と思われます。


中国に帰国したICPO総裁が連行(記事3)、総裁に中国人を起用するICPOと欧州人の神経が理解出来ませんが(本部リヨン、フランス)、それはさておき、中国共産党公安委員会は党中央政法委員会に属し、失脚した周永康元政治局常務委員の権力の源泉でした。

2012年に漸く、政法委員会書記を、政治局常務委員から政治局員に格下げに成功、今回の逮捕者も、今年4月に事実上、失脚していますので、覚悟の帰国と推察されます。




そして本件の標的は、周永康氏ではなく、懇意だった李長春元党中央精神文明建設指導委員会主任、精神文明建設指導委員会とは思想統制の部署、李長春「長老」は云わば「中国共産党のスースロフ」、異端審問官だったのです。

同委員会主任は今も政治局常務委員級(王滬寧氏)、ただ、王氏は習近平国家主席と距離を取っていますから、遠からず腐敗分子の一掃に乗り出すことも予想されます。

現に、現職の政法委員会書記(郭声琨政治局員)は法治主義の徹底を訴えています。(記事4)

法治主義は李克強首相の考えに近く、習近平思想とは相容れません。


中国政局の趨勢、自ずと明らかです。

(続く)

記事1)女優・范さん脱税に146億円支払い命令=業界慣行にメス、格差批判に配慮-中国
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018100300942&g=int

記事2)楊暁渡国家監察委員会主任の略歴
http://jp.xinhuanet.com/2018-03/19/c_137048862.htm

記事3)ICPO総裁、汚職関与か 香港紙「中国当局が連行」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3622618006102018EA3000/

記事4)法による国政運営を全面実施するように=郭声琨主任
http://japanese.cri.cn/20180929/e83555e9-f21c-1a23-f10f-29c67f20a090.html


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# by 4_kokintou | 2018-10-08 19:43 | Comments(0)

事なかれ主義の罪

冒頭から乱暴な話で恐縮ですが、国際社会は、暴力団(反社会的勢力)が生息する裏社会と酷似しています。

法治なんて糞喰らえ、弱肉強食が罷り通り、裏切りと合従連衡が横行する社会、国際法も努力目標と言って悪ければ、暴力団同士が諍いを起こさないための「仁義」とか「筋」に過ぎません。

それでも仁義や筋の類は、余計な揉め事を避ける知恵でもあり、例えば子分は親分に絶対服従、代わりに親分は子分の面倒を見る、或いは責任の所在を明らかにしたがる傾向があります。


もうお分かりと拝察致しますが、態度は尊大だが小心者、事なかれ主義で優柔不断、無責任だが褒められるのが大好きな人物が、組織の頂点に立ったらどうなるか、中国は今、そんな実験をしているのです。

縄張り(全土)を中国共産党「組」が仕切り、その組の支部が下から上へと秩序を形成し、習近平国家主席を擁しています。

習国家主席には、責任を取るとか子分の面倒を見る義務があるのですが、本人はそれが大嫌い、代わって李克強首相や王岐山国家副主席が尻拭いしています。

本来なら習近平主席の支持層である筈の地方政治ボスも、難題ならば棚上げにされるので、不承不承でも李首相に話を持ち込まねばならず、とすると、首相の求めに応じる必要が出てきます。


中国経済の悪化は誰の目にも明らか(記事1)(記事2)、ですが経済に関し発言するのは習主席ではなく、李首相です。(記事3)

これらの記事を読む限り、首相の発言がすなわち国策との印象を受けざるを得ません。

頭を下げた連中には、一定の保証を与える代わりに、枷を嵌めて身動きが取れない様にする、それでも与しない連中には、米国(トランプ政権)と連携して追い詰めていきます。

アリババとその大手同業他社が窮地に追い込まれているのも(記事4)(記事5)、李首相とその周辺に従わないから、習近平国家主席への忠誠を改めないからです。


そんなこんなで、習近平氏はトランプ政権から見下されています。

大統領から中間選挙に干渉するなと怒鳴られても、対応は外交部長任せ(記事6)、国防省関係者が制裁を受けても口先抗議で済ましています。(記事7)

自衛隊が迎撃ミサイル実験に成功しても音沙汰無し(記事8)、日本すら恐れなければならない貧弱な軍事力だからです。


裸の王様であることを直視すべきです。

(続く)

記事1)国慶節前に中国の観光施設が値下げラッシュ 一部施設は無料化も
http://www.afpbb.com/articles/-/3189478

記事2)中国新車販売3.8%減 8月 貿易戦争不安が影響
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3522638011092018FF2000/

記事3)中国首相「人民元下げ、害大きい」 天津で講演
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3551163019092018MM0000/

記事4)アリババのジャック・マー会長、引退を表明 米紙
http://www.afpbb.com/articles/-/3188903

記事5)中国ネット通販大手、京東CEOが米で逮捕 翌日釈放
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3489747003092018EAF000/

記事6)トランプ氏「中国が選挙介入」 安保理で発言
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35806860X20C18A9EAF000/

記事7)中国国防省、米に「厳正に抗議」 高官制裁で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3567846022092018FF8000/

記事8)イージス艦の迎撃ミサイル実験が成功=防衛省
https://jp.reuters.com/article/japan-usa-missiles-0912-idJPKCN1LS2CL

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# by 4_kokintou | 2018-10-02 21:20 | Comments(0)

大女優失踪事件

中国で有名女優が姿を消している件が話題になり、様々な憶測を呼んでいます。

その女優は則天武后の役を演じたこともあるそうですが、今の中国の「女帝」は誰かと考えたら、標的は自然と明らかになります。

習近平夫人にして人民解放軍陸軍少将、彭麗媛女史その人です。

この国の芸能界で、この女性より影響力を持つ人物は思い当たりません。


習近平国家主席の権勢失墜は至る所で確認出来ます。


1年前、遼寧省は域内GDPの水増しが露見し、習国家主席から叱責を蒙ったのですが(記事1)、同省党書記は何故か更迭されず、今になって一帯一路構想に北朝鮮を組み入れる考えを提唱(記事2)、省単位で進めるべき話ではないのですが、了解を得たうえでの発言です。

経済統計の嵩上げを殊の外嫌っているのが、李克強首相であることは周知の事実、とすれば件の遼寧省党書記は、内心は兎も角、保身のため李首相に屈したものと推察されます。

それを見た習近平主席、何をしたかと言えば、同省に駐屯する軍隊を視察(記事3)、ですが党も軍部も誰一人「偉大なる習近平同志」なんて思っていませんから、効果は期待薄ですし、視察を受けた部隊としては有難迷惑の一言に尽きます。


破綻寸前の一帯一路構想に、北朝鮮は乗る筈もありません。

米国の北朝鮮担当特使は、地ならしとばかりに日中韓を歴訪(記事4)、日朝の諜報関係者がベトナムで秘密会談を持ったのも(記事5)、米国から暗黙の了解を取り付けた上でのことです。

付言しますと、諜報機関同士が意見交換するとなれば、話題は拉致問題一本、親日反米のベトナムが会談場所に選ばれたのも偶然ではないでしょう。

そして駄目を押す様に、米国務長官が10月に訪朝(記事6)、前後して中国には国務長官ではなく国防長官が訪問します。(記事7)


そして間違いなく、習主席は逃げます。

尻拭いは李克強首相、責任を取る者の人望が高まるのは、古今東西、変わらぬ真理です。

(続く)

記事1)習近平主席、遼寧省の経済データ改ざんを批判「断固撲滅せよ」―中国メディア
https://www.recordchina.co.jp/b171556-s0-c10-d0135.html

記事2)「一帯一路」に北朝鮮組み入れ 中国遼寧省が計画、日韓も
https://www.sankei.com/world/news/180924/wor1809240016-n1.html

記事3)習氏、機関銃を操作 米けん制か「戦争への備え強化」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35928870Z20C18A9FF8000/

記事4)米特別代表、日中韓を歴訪へ
https://this.kiji.is/411056439500883041?c=39546741839462401

記事5)日朝が7月に極秘接触か ベトナムで 米紙報道
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34718530Z20C18A8000000/

記事6)ポンペオ氏、10月に再訪朝 米国務省発表
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35805160X20C18A9FF2000/

記事7)米国防長官、来月訪中へ調整
https://this.kiji.is/413582460199191649?c=39546741839462401

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# by 4_kokintou | 2018-09-30 21:46 | Comments(0)

共倒れ:習近平と文在寅

南北首脳会談は恙なく閉幕、少なくとも表向き、金正恩委員長は文在寅大統領の顔を立てていましたが、まだ利用価値はあるとみているのでしょう。

勿論、相応の代償を求めているでしょうが(記事1)、北朝鮮が恐れているのは、南朝鮮(韓国)を追い詰め過ぎて中国との提携に走ること、「習近平・文在寅」の握手だけは避けたいのです。


と言っても、国内の権力基盤さえ脆くなりつつある習近平国家主席に、中韓同盟を企てる余裕は無いと思われます。


トランプ大統領が再度の米朝首脳会談に言及しても、特段の反応を示さず(記事2)、その米国が台湾に兵器部品を売却しても音無し(記事3)、インド洋の要衝モルディブで親中与党が敗北し下野するのも傍観(記事4)、相変わらず優柔不断で臆病、そして内弁慶です。


ベトナムでは国家主席が死亡(記事5)、党内の序列は2位(首位は越共産党党中央書記長)、どちらかと言えば中国寄りと言われた人物ながら、同国は親日親米路線に舵を切っていますから、その流れが逆転することはないと思われます。


習近平主席が八方塞がりなのは、無理難題を吹っかけられても有効な反撃策を打てないことからも明らか(記事6)、武器の引き取りを拒んだら相手(この場合ロシア)は喧嘩腰になりますし、受け取れば受け取ったで、それを口実に米国から制裁を喰らうのですから、割が合わないこと甚だしい話です。

米国からは、北朝鮮の非核化を妨げていると因縁をつけられ(記事7)、ウイグル民族弾圧を槍玉に上げられ(記事8)、まさに踏んだり蹴ったり、前号でプーチン露大統領が習国家主席を見下していると論じましたが、トランプ大統領の眼中には、習主席はありません。

(続く)

記事1)4月に比べ高揚感なし=時折厳しい表情-南北首脳
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018091900618&g=prk

記事2)トランプ氏、米朝首脳再会談「近く」発表 開催地未定
https://jp.reuters.com/article/northkorea-usa-trump-summit-idJPKCN1M42DE

記事3)米、台湾へ戦闘機部品売却 小規模、中国に一定配慮か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3570337025092018000000/

記事4)モルディブ新大統領に野党候補=親中派の現職破る
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092400128&g=int

記事5)ベトナム国家主席が死去=権力序列2位-5月に訪日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092100659&g=int

記事6)米、中国軍中枢に経済制裁…露から戦闘機購入で
https://www.yomiuri.co.jp/world/20180921-OYT1T50087.html

記事7)米、非核化で中国に圧力 「北朝鮮に援助」非難
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3476417030082018MM0000/

記事8)米国務省、中国のウイグル族弾圧に「深い懸念」 制裁を検討
https://jp.reuters.com/article/usa-china-uighur-idJPKCN1LS05C

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# by 4_kokintou | 2018-09-26 00:40 | Comments(0)

習近平を見下すプーチン

プーチン露大統領にとって、習近平国家主席は格下の存在でしかないことが、今回の一件で判明しました。(記事1)

それによると、大統領は蜂蜜を贈ったとの由、習国家主席はクマのプーさんの愛称で呼ばれていましたが、本人はそれが嫌らしく、中国国内では検索できない状況が続いています。

そんな習近平主席に敢えて、熊の好物の蜂蜜を贈呈するのですから、習主席が立腹しようが、報復手段を持たないと踏んでいるのです。


それともう一つ、国内向けの政治的意味合いもあります。

直訳ではないのですが、熊をロシア語に直すと、「メドベージェフ」(蜂蜜を食べる動物)、そう言えば、プーチン大統領が目の敵にしている新興財閥に担がれているのが、メドベージェフ首相です。

つまり今回の蜂蜜贈答劇は、「ロシアの熊さん」と「中国のプーさん」を両睨みしながらの政治的仕掛けであり、その蜂蜜が「毒入り」であることは論を俟ちません。


小誌では折に触れ、李克強首相が習主席から実権を奪いつつあると訴えてきました。

例えば、破産寸前国家ベネズエラの大統領が訪中していますが(記事2)、李首相が対応し、資金援助を断っています。

同国大統領はその後、習国家主席とも会談していますが、裸の王様と化しつつある主席からは言質を引き出せなくなっています。

小物の要人を習近平氏がいきなり面談することもありますが、何らかの懸案を抱えていたり、重要な交渉相手である場合、必ず王岐山国家副主席か、李首相、或いはそれ以外の首相寄りの人物(汪洋、韓正、劉鶴氏等)がまず相手をします。

換言すれば、国家主席との会談は儀礼的な域を出ず、内実は伴いません。


権力闘争が熾烈な国家の場合、交渉窓口が複数存在するのが常です。


ロシアには大統領派と首相派の、中国にも主席派と首相派の窓口があり、露大統領派は中国首相派と、露首相派が中国国家主席派と繋がっています。

従って習近平国家主席の勢力が衰えれば、それはロシアにも反映します。


ロシアで先日、大規模な軍事演習が実施されました。

見落とされがちですが、軍人は軍功を上げないと昇進できませんしご褒美も貰えません。

裏を返せば、軍人にとって、戦争してくれるか、さもなければ軍事演習で見せ場を作ってくれる為政者が、良い為政者です。

但し、軍部と政治家は一心同体ではなく、往々にして利害が対立しますので、権力側からすると始末の悪い存在です。


今回、プーチン大統領が主催する形で、ロシア中部および極東の部隊が動員されたことは、それらの部隊が大統領に服した事実を示すと共に、首相派は冷や飯を食わされたのは、想像に難くありません。

要は、中国と国境を接する軍管区の多くが、プーチン大統領に雪崩を打って靡いたのです。


中国もロシアも、勝敗は決した感があります。

(続く)

記事1)習主席に露特産の蜂蜜、プーチン氏がプレゼント
https://www.yomiuri.co.jp/world/20180913-OYT1T50149.html

記事2)ベネズエラ、中国と経済協力で合意 首脳会談で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35426430V10C18A9000000/

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# by 4_kokintou | 2018-09-19 00:21 | Comments(0)

ラスト・エンペラーは宿命 ~習近平~

ウラジオストクにて東方経済フォーラムが開催、主催するプーチン露大統領の他、日中首脳が集結しましたが、損得勘定でしか動かない文在寅大統領の南朝鮮(韓国)は、首相を派遣するに留まっています。


日露首脳会談が円滑に進んだのは当然、その後の主要参加国記者会見で、大統領が日露平和条約締結に言及したのには、少々驚かされました。(記事1)

日本側の見解は「領土問題解決(=北方領土返還)→平和条約締結」ですから、順番が逆ですが、高値で吹っ掛けるのは交渉事では常套手段、そこから小刻みに値下げしていくのです。


日中首脳会談では、来月の安倍訪中も話題になった模様(記事2)、習近平国家主席はその席上、拉致問題に関し日本を全面支援すると発言した旨の報道もありますが、大嫌いな日本の総理大臣と、嫌々でも会わねばならなかったのは、この時期に合わせてロシアが軍事的圧力を加えてきたからです。(記事3)

中国人民解放軍もこの演習に参加しているらしいですが、厳密には視察でしょう、そしてロシア軍の火力の凄まじさに腰を抜かしている筈です。


今回の軍事演習には、二つの狙いがあると考えられます。

まずは上述の対中圧力、主だった演習地が、ロシア中部および東部と言われていますから、それはすなわち中国北辺国境を意味します。

もう一つは、極東地域で根強く勢力を張る反大統領勢力への威嚇と懐柔、28隻ものロシア艦船が宗谷海峡を航行したのは(記事4)、政敵への恫喝であり、張子の虎の中国東洋艦隊に対する牽制です。

また、北方領土の部隊は一兵たりとも動かさないそうですから、この地域の権力掌握も順調に進捗していると見做して差し支えないでしょう。


プーチン外交の巧妙な処は、北朝鮮が今回のフォーラムに参加しなくとも良い環境を作っている点にあります。

フォーラム開会に先立ち、側近を平壌に派遣(記事5)、おそらく筋書き通りでしょうが、金正恩委員長の訪露に関し言質を取り付けています。(記事6)


そして、「クマのプーさん」はウラジオストクで何をさせられたか。

エプロンをぶら下げさせられ、パンケーキを焼かされています。(記事7)

その仏頂面、渋面は、面子丸潰れにもかかわらず、為す術の無い男ならではのものです。

(続く)

記事1)プーチン大統領、年内に日ロ平和条約を=「前提条件なしで」-領土問題棚上げ狙う
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018091200776&g=pol

記事2)首相が来月訪中へ 日中首脳会談、対北朝鮮で連携
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35258540S8A910C1MM0000/

記事3)ロシア、「同国史上最大」の軍事演習を開始 中国軍も参加
http://www.afpbb.com/articles/-/3189254

記事4)ロシア軍28隻、宗谷海峡通過=冷戦終結後で最多-防衛省
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018090400004&g=soc

記事5)マトヴィエンコ上院議長、平壌で金正恩氏と会談=露マスコミ
https://jp.sputniknews.com/russia/201809085316006/

記事6)金正恩氏が「訪ロ用意」表明 ロシア上院議長と会談
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35148120Y8A900C1EAF000/

記事7)エプロン姿の中ロ首脳、パンケーキ焼く 経済フォーラム関連行事
http://www.afpbb.com/articles/-/3189282

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# by 4_kokintou | 2018-09-12 21:49 | Comments(0)



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