人気ブログランキング | 話題のタグを見る

国際情勢有為転変 ~今こそ、共産主義中国に真の共産主義革命を!~

進退窮まる中国

鬼の霍乱で伏せっておりました。今も完治しておりません。ご海容の程を。


米国から来年2月末までの90日間期限付き猶予を突き付けられた習近平国家主席(記事1)、加えて米国側の交渉窓口が対中強硬派(USTR長官)と言うのも厄介な話です。

一方で、相手の窓口を云々する余裕が無い状況に追い込まれつつあります。


カナダ当局が「米国の要請を受け」、ファーウェイ副社長(兼最高財務責任者)を逮捕(記事2)、時を同じくして米国はファーウェイ(華為)やZTEと言った中国系企業社製の携帯端末使用禁止を打ち出し、これに日英等も追随しています。(記事3)


今回の一件から汲み取れることは、まず日米英(安倍総理+トランプ大統領+メイ首相)の間では、事前に話が通じていること、やはりメイ首相は間違いなく「親トランプ陣営」です。

それから、中国は夫婦別姓ですが、父子は同姓が鉄則、にもかかわらず、ファーウェイ創業者(任正非)とその娘(孟晩舟)の姓が異なるのは異例ですが、軍人の間では決して稀ではなく、習国家主席もその例に洩れません。


習近平主席には離婚歴があり、現夫人(彭麗媛)と結婚する以前、李姓の女性と婚姻関係にあり、一子を儲けています。

おそらく軍閥同士の結婚で、子供が出来れば別れる段取りになっていたのでしょう、子供は李姓です。

件の創業者も人民解放軍出身者との由、では、娘はその母親共々、母方の実家が引き取ったと考えられます。


今回の中国製品締め出し劇は、人民解放軍利権を狙い撃ちしたものであり、同時に党中央の諜報機関を標的にしたもの、とすれば、米国が照準を定めているのは、習主席のみならず、李長春「長老」(元党中央精神文明建設指導委員会主任)一派も含まれていると考えられます。


期限内に対米貿易黒字削減策を纏めねばならず、他方、ファーウェイ創業者一族を救わねばならず、と言って調整能力と決断力に乏しい習近平国家主席に擦り合わせが期待出来る訳もありません。

そんな状況にもかかわらず、北朝鮮の窓口は渡さんとばかり、訪中した北朝鮮外相と面会する(記事4)(記事5)、気持ちは分からぬでもないものの、ピント外れだと思われます。

(続く)

記事1)米中90日協議、期限は19年2月末 米は強硬派が主導
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3850326004122018000000/

記事2)ファーウェイ幹部、カナダで逮捕 広がる中国ハイテク排除
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38659700X01C18A2000000/

記事3)政府、華為技術とZTE排除決定
https://this.kiji.is/444696800011895905?c=39546741839462401

記事4)北朝鮮外相が6~8日訪中 米朝会談見据え
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3853043004122018FF1000/

記事5)習主席、朝鮮外相と会談=北京
http://japanese.cri.cn/20181207/20d42dab-3c7f-7e4d-c57c-8c7e10745dc0.html

by 4_kokintou | 2018-12-10 20:51 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード
<< 着々、北朝鮮 肩で風切る日本外交 >>



世界の現状を踏まえつつ、中国の近未来に迫ります

by 4_kokintou